いまさら聞けない補助金・助成金のいろは

2018年10月05日 / 最終更新日 : 2019年01月27日

こんにちは、中小企業診断士の山田盛史です。
私は補助金の申請支援も実施しています。
過去に補助金申請を実施した企業様は補助金についてよくご存知なのですが、
初めて補助金を申請する企業様は補助金とはそもそもどんなものなの?という方が
多いと思います。今回は補助金や助成金についてのお話です。


そもそも補助金や助成金とは

まず、世の中には補助金と助成金という言葉があります。
例外はありますが大まかな理解としては以下のようなイメージでご理解頂ければ良いと思います。

補助金 助成金
返済義務 なし なし
実施主体 主に経済産業省系 主に厚生労働省系
受付期間 短期(2~3ヶ月) 長期(1年~)
特徴 設備投資や販路開拓、IT導入など事業計画実施にともなう経費の一部を補助する 雇用や労働環境向上の取り組み等に対して助成される

 

補助金・助成金は3,000種類程度あるとも言われているので
必ず上記の定義に当てはまる訳ではありません。

補助金とは主に経済産業省の関係機関が実施しているもので、
事業計画を作成して申請を行います。事業計画には今後の設備投資や
販売計画などがありますが、計画実施にともない発生する経費、
(例えば、設備投資にかかる機械装置の購入費や販促にかかる広告宣伝費等)
の一部が補助金として支給されます。

また、補助金の特徴は審査の上、採択・不採択が決まるという点です。
申請書内容をもとに有識者による審査の上で採択か不採択かが決まります。
つまり、必ず受給できるとは限りません。



一方の助成金は主に厚生労働省の関係機関が実施しているもので
新規に雇用したり、職場環境を向上する取り組みなどをした場合に定められた
定額が支給されます。また、補助金のような申請内容における審査はありません。
もちろん、申請要件を満たしていなければNGです。
助成金の原資は企業様の支払っている社会保険料です。
社会保険未加入の企業様は申請自体ができません。

どうやって調べれば良いのか?

では実際にどんな補助金・助成金があり自社が使えるかどうか、
どうやって調べれば良いのでしょうか。

1つは、専門家に聞くという方法があります。
補助金であれば主に中小企業診断士や行政書士等、助成金であれば社会保険労務士が該当します。
その他、商工会議所や商工会等の支援機関に聞くという方法もあります。

まずはインターネットで大まかに調べたいという方は以下のサイトから検索できます。

◯補助金を調べるサイト

・J-Net21
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/

・ミラサポ 施策マップ
https://map.mirasapo.jp/

J-Net21とは中小企業基盤整備機構が、ミラサポは中小企業庁が運営している
中小企業支援ビジネスサイトです。これらのサイトで補助金を検索することが可能です。

◯助成金を調べるサイト

・厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html

助成金は厚生労働省のHPに一覧が掲載されています。

自社が活用できそうな補助金・助成金は見つかりましたでしょうか。
補助金・助成金はメインの資金調達手段に成り得るわけではありませんが、
企業経営において有効に活用できる場面も少なくありません。
計画的に活用しましょう。


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