経営コラム

Management column

書評「10年後の仕事図鑑」

2019年11月24日 / 最終更新日 : 2019年10月16日

こんにちは、中小企業診断士の山田盛史です。
今回は“ホリエモン”こと堀江貴文さんと“現代の魔法使い”と呼ばれる研究者の落合陽一さんの対談本『10年後の仕事図鑑』を紹介しようと思います。


“働き方を考えること”は、“生き方を考えること”。

「今の仕事で満足していますか?」この質問に胸を張って「満足しています!」と答えられる人はどのぐらいいるのでしょうか。テレビやSNSでは「夢を持とう!」「目標を設定しよう!」「充実した毎日を過ごそう!」といったメッセージが発信されています。でも、毎日心がモヤモヤして、将来に不安を感じ、このままでいいのかなと悩んでしまう。そんな人の方が多いような気がします。

今回紹介する書籍『10年後の仕事図鑑』は、主に“働き方”にスポットを当てて書かれています。AIが登場し、テクノロジーが社会を変えていく中で、どうやって個人がサバイバルしていくか。私たちは1日の多くの時間を“仕事”に使っています。幸せに働くことができれば、人生もまた幸せになるといえるでしょう。

この本は6つのチャプターに分かれています。チャプター1では“すべてが逆転するこれからの働き方”について。チャプター2では“なくなる仕事・変わる仕事”について。チャプター3では“生まれる仕事・伸びる仕事”について。チャプター4では“お金の未来”について。チャプター5では“日本の幸福と社会”について。チャプター6では“ピュアな情熱に導かれた『自分の人生』を生きよ”と題して書かれています。


お金の役割が変わる?!

今回のブログでは“お金の未来”について書かれているチャプター4を取り上げようと思います。将来に対する不安の第一位は“お金”ではないでしょうか。このチャプターでは、歴史からみるお金の本質と、これからの社会でお金はどう変わっていくかについて書かれています。そもそもお金とは“信用”です。「お札やコインに価値があると誰もが信じている」からお金には価値があるわけです。逆にいえば、お札やコインでなくても、信用を担保にすれば何にだって価値が出ます。

堀江さんと落合さんはこう主張しています。「これからは個人でも信用を貯めるべきだ」と。仕事を通して良好な人間関係つくりあげ、いつでも助け合うことができるようになっていれば、もはやお札やコインとしてのお金は必要ない、とまで言っています。

お金はあくまでも交換の手段にしかすぎません。“自分にしかできないこと”で“相手の役に立つこと”を突き詰めて考えていくことが大切です。それが自分の“価値”なのです。自分の価値を高めていけば、いつでもお金に生まれ変わらせることできます。「お金を手に入れるためにはどうしたらいいか」と頭を悩ますのではなく「自分の価値を高めるためにはどうしたらいいか」ということを先に考えるのです。大切なのは、「価値を高めて、信用を貯めて、お金に変える」という順番なのです。


 “好きなことを仕事にする”ために必要なこと。

インターネットやSNSの登場で、私たちの身の回りには多くの情報が溢れるようになりました。そのせいで行動する前から「これは成功するのだろうか?」「果たして意味があるのだろうか?」と惑わされるようになってしまったのです。

落合さんと堀江さんのメッセージはすごくシンプルです。「好きなことを、思いっきりやれ!」という一言に尽きます。未来を恐れず、過去に執着せず、「今」を生きろ。堀江さんの最後のメッセージが胸に響きます。
私たちは多くの時間を仕事に費やします。だからこそ働き方を考えることは、生き方を考えることに繋がるのです。


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