アナタの事業は大丈夫?取り入れてみたいアンバサダーマーケティングとは

2019年12月12日 / 最終更新日 : 2019年11月01日

事業を起こした人を待っているのは繁栄か、停滞からの衰退です。
せっかく自分が信念をもって営んでいるビジネスなので、誰しもが繁栄させたいはず。
ただ、悲しいことに経済産業省の「中小企業白書」によると企業の生存率は1年後には28%が廃業、3年後は50%が廃業、5年後は60%が廃業と書かれています。なぜ廃業してしまうのでしょうか。
もちろん売上が悪かったり資金繰りに困って廃業するわけですが、立派に生き残っている企業も沢山あります。
何が明暗を分けるのでしょうか。
今回は繁栄する企業、衰退する企業を「マーケティング」という観点からお伝えしていきます。

マーケティングとは

有名なマーケティング理論の提唱者「コトラー」一度は名前を聞いたことがあるはずです。
コトラーがマーケティング1.0~4.0まで時代に応じてマーケティングとは何かというのを説明していて、現在は4.0の時代です。
現在のマーケティングを一言でいえば「顧客に製品のファンになってもらう」ということです。
これまでは購入してもらうまでのプロセスや誰に購入してもらうなどが大事でしたが、今は顧客をファンにさせるための施策や購入後のプロセスも考えないといけません。
顧客を自社製品から離れられなくさせ、顧客が宣伝をしてくれるように仕向ける必要が出てきています。


マーケティングがうまい企業の成功例

ここでは顧客を囲い込み、ファンにさせるマーケティングが上手い企業を1つ紹介します。
それは、ネスレ日本株式会社です。ネスカフェで有名ですよね。
ネスレは「ネスカフェアンバサダー」という制度で大成功を収めました。
アンバサダーマーケティングともいわれていて、ファンの最上位版がアンバサダーだと思ってください。
究極のファンに自社商品を売り歩いてもらうというマーケティングです。

ネスカフェアンバサダーは、アンバサダーに申し込んだ人の会社にネスカフェバリスタのマシンが無償貸与される制度です。
ネスレは毎月のコーヒーポーションで利益を出すというわけです。
すると、アンバサダーが活躍している間、半永久的にポーション代金が入るというわけです。
アンバサダーは好きなコーヒーを気軽に配れて、アンバサダーの〇〇さんと呼びかけられたりで優越感を味わうこともできます。

まさに、ネスレの顧客自身がネスレファンになり、ネスレファンだからこそ好きな製品を勧めたい気持ちが強くなる。
ただ、普通にネスカフェを勧めても購入にいたるまでは難しい。
ここでアンバサダー制度に登録すると、ネスレファンの会社にコーヒーマシンが来るので、口コミで勧めるよりも味わってもらえるのでより口コミが加速しやすい。
更に、コーヒー代は基本的に会社持ちなので無料で飲める場合もあるからこそ、勧められた側も嬉しい。
そして、飲んでおいしいと感じたり、身の回りの生活で常にネスレ商品があることで親近感を抱き、ふとスーパーなどに寄ったときも見慣れたネスレ商品を手に取るという流れです。

こういう関わる人にマイナスのない素敵なマーケティングでネスレは成功しています。
すなわち衰退する企業というのはファンづくりができず、いつまでも自社商品だけを売る企業ということになります。
ぜひ、アナタの事業でもアンバサダーマーケティングを取り入れてみてください。

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