キャッシュを考える上で重要な減価償却費とCAPEXとは

2020年03月30日 / 最終更新日 : 2020年03月16日

中小企業診断士の山田盛史です。
事業継続のためには資金繰りが生命線です。
今回はキャッシュフローを考える上で重要な減価償却費とCAPEXを解説します。


CAPEXとは何か

CAPEX(キャペックス)とは聞き馴染みがない言葉だと思いますがこれは設備投資(資本的支出)のことです。
資本的支出とは建物、車両、機械などの固定資産の購入、維持、改修するためにかかるお金です。

この設備投資は支出した金額が固定資産に計上されるため費用として計上されません。
しかしながらキャッシュアウトするため損益計算書に含まれていませんがキャッシュアウトとして正確に把握しておく必要があります。


減価償却費とは何か

減価償却費はよく耳にする言葉だと思います。
減価償却費は有形固定資産の価値の減少を費用として処理しているものなので損益計算書には費用として
計上されますがキャッシュアウトはしません。


CAPEXと減価償却費が与えるキャッシュへの影響

キャッシュを考える上では、CAPEXは損益計算書には費用として現れないがキャッシュアウトするため、キャッシュフローを考える際には
金額をマイナスします。

逆に減価償却費は損益計算書の費用になっていますがキャッシュアウトしないのでキャッシュフローを考える上では金額をプラスします。

黒字倒産という言葉があるように損益計算書は黒字でも多額のCAPEXが必要になると資金繰りが悪化して倒産することもあります。
損益を意識することも重要ですが、CAPEXと減価償却費を意識してキャッシュフローを意識した経営を行っていくことを心がけましょう。


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