中小企業が社員の副業を認めるメリットは?
2019年10月30日 / 最終更新日 : 2019年10月21日働き方改革が進む中、社員の副業を解禁する企業が増えています。しかし、本音を言うと「社員には本業に集中してほしい」「労働力を分散して欲しくない」という経営者も多いはずです。社員の副業には会社としてどのようなメリットがあるのでしょうか。
社員は成長したいと思っている
実は若ければ若いほど社員は成長への意欲が強くなっています。なぜなら若年層だと終身雇用がそもそも頭にないため、「会社の中で通じる実績やスキルよりも、より汎用性のある実力を身につけないと生き残れない」と言う危機感があるからです。そういった意味では現在の20代は非常に真面目ですし、会社に対してもシビアな視点を持っています。
副業をしたいと考える直接の理由は「給料が少ない」かもしれませんが、本業以外に仕事を持つというアクション自体がモチベーションの高さを表していると言えます。
自分で立てた目標や目的に向かって実行できる人材ということになるのです。副業とはいえ、時間や体力の資源を投じ続けるのは本来大変なことです。
自社で社員が成長する機会を与えられているか
日々の業務に追われていると社内でスキルアップを図ることは難しいものです。会社としても業績や売り上げに直結する動きを社員に科しがちなため、社員としては「このまま働いていても自分の能力が上がらないのではないか」と感じてしまいます。「会社に対して忠実で安定したパフォーマンスをしてくれる人材なら評価する」と経営者側は考えますが、 社員としては成長のベクトルが一方向しか向いていないことに不満なケースがあります。
副業は成長するための有効なステップ
成長するために様々なセミナーに行ったり学習を行うことも有効ですが、一番成長が早いのは実務を行うことです。ですので副業を行うことは本業では得られない知見や考え方、ノウハウ、人脈を身につける上で大きなメリットがあります。
店舗勤務、投資、転売、アフィリエイト、代理店営業など様々な副業がありますが、本業と並行して行うことで、本業にもいい影響が出ることもあるはずです。アフィリエイトに本格的に取り組み始めた人の知見が、会社の公式SNSやブログの改善に役立つかもしれません。副業で代理店営業をしている人の人脈が本業で生かされる可能性は十分に考えられます。副業を解禁するのであれば、副業で社員が成長した分を自社に役立てるようなオープンな雰囲気も必要かもしれません。アイディアや動きに多様性が生まれ、ビジネスの可能性が広がるはずです。
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