価格戦略で勝つ事業と負ける事業

2020年02月15日 / 最終更新日 : 2020年01月28日

低価格を打ち出したり高価格で攻めたりと経営戦略で「価格」というのは大事な項目の1つです。
そこで今回はどのような価格戦略を行うと市場で勝ちやすいのか、または負けやすいのかをシェアしていきます。


価格戦略とは

まず、価格戦略の定義ですが「様々な価格設定により顧客の購買を促進させる方法」としておきます。
代表的な例を出すと、クーポンや複数購入での値引き、期間限定で安くなる、高価格でブランディングする等、身近に価格戦略は溢れています。
ただ、しっかりと考えて価格戦略を行っているのか謎な事業もあります。
それでは、価格戦略を行うにあたってどんな価格を設定してどのような戦略と組み合わせるのが効果的なのでしょうか。

適切な価格設定と戦略とは

ずばりこれだという正解はなく、事業やターゲットによって変わってくるので答えは複数あるのですが、やってはいけないことが1つ定まっています。
それは「幅を持たせることのできない値段はつけない」ということです。

もちろんこれも例外はありますが、大多数の事業でこのやってはいけない値段決めのルールは大事です。

この「幅」とはメインの値段を割り引くことができないぐらいの値段に設定してはいけませんよということです。
例えば、20%オフやオープンキャンペーンなどのセールスを打ち出しても元の価格が低ければインパクトも無いですし、無駄に利益を減らすことになりかねません。
例外なのは超薄利多売でいくと決めた100円ショップぐらいです。


幅を持たす値段設定と戦略を組み合わせるには

価格に幅を持たせるのは様々な戦略を組みやすくするためです。
だからこそ、値段の幅を活用するためにどんなプロモーションをするのかしっかりと考えましょう。

例えば、飲食店で新規顧客を集める戦略と価格を組み合わせるとしたら、二人できたらお会計50%オフなどのインパクトの強いキャンペーンができるように基本の価格は顧客単価×2人の50%引きの価格から原価を引いても利益が取れるように設定するなどです。
こうするとインパクトは強いですが、赤字にはならず売り損にはなりません。

最後に価格戦略で負ける事業というのは、理由なき価格を設定している事業です。
同業他社がこれぐらいだからこの値段にしようとか、この周辺の客単価はこれぐらいだからこの値段にしようという発想の事業です。

しっかりと、今後打つであろう施策も頭に入れたうえで自分のターゲットに合わせた価格設定と戦略を組み合わせた事業が反映する傾向にあります。

今一度、アナタの商品・サービスの価格を見直してみてください。
理由がなければしっかりとつくりましょう。


経営者の想いに寄り添った伴走型支援

当社は複雑化する経営課題を解消するための対策について経営者の想いに寄り添い、経営者の傍らで一緒に考え、そして励まし成長し合いながら共に走り続ける中小企業経営者の良き伴走者となります。
中小企業に即した現実的な経営支援を行っております。こちらからお気軽にご相談ください。
ウィルリンクス中小企業診断士事務所(経済産業省認定 経営革新等支援機関)