1次データと2次データの違いとは?両者の特徴を分かりやすく解説
2024年11月21日 / 最終更新日 : 2024年10月01日情報には1次データと2次データがあるのをご存知でしょうか。1次データは独自の情報、2次データは既存の情報とも言い換えられます。
両者には異なる特性があるため、情報を活用する際にはそれぞれの特性を理解しておかなければいけません。理解していなければ、本来の目的に適した情報が集まらず、時間や労力をムダにしてしまう恐れもあります。
本記事では、1次データと2次データの違いを分かりやすくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
1次データとは
1次データとは、自身で調査を行い収集した情報を指します。代表的な例がアンケートやインタビューです。自身で調査を行うため必要な情報を効率的に収集でき、目的に適した情報を取得できます。
一方、調査は自身で行動しなければならないため、情報の収集や集計には時間と労力が必要です。時間と労力をかけて独自のデータを獲得できるため、競合他社との差別化やオリジナル商品の開発などに活用されます。
2次データとは
2次データとは、他者が収集した既存の情報です。代表例としては、官公庁が公開している統計データなどが挙げられます。既に公開されている情報なので、自身で調査を行う必要がなく容易に情報取得が可能です。
しかし、他者の収集した情報のため、自身の目的に適した情報であるとは限りません。自身に必要な項目が抜けていたり、情報が古くて活用できないなどの可能性も考えられます。
公開されている情報は一般的な情報でしかないため、市場の動向や傾向を把握するための参考程度に活用するとよいでしょう。
1次データと2次データの違い
1次データと2次データでは情報収集の過程が異なります。自身で調査を行うか、他者が情報収集を行うかの違いです。過程が異なると、さまざまな相違点が生じます。具体的な相違点は以下の4つです。
- 自由度
- コスト
- 独自性
- 調査範囲
自由度
1次データと2次データでは自由度が異なります。1次データは自身で調査を行うため、目的に合わせて自由に調査内容を決定できます。
一方、2次データは既に調査が終了しているため、目的に近い内容の情報を選択しなければいけません。データの活用方法によっては、適した2次データが存在しない可能性もあります。
コスト
データを作成するコストにも違いがあります。特に、時間と労力のコストが大きな違いです。1次データは情報を0から収集する必要があります。
アンケートなら必要数を蓄積するまでに時間がかかり、インタビューなら人員を割いて情報収集を行わなければなりません。2次データであれば、インターネットですぐに検索できたり、広報誌を確認するだけで情報を取得できます。
データ作成では2次データの方が低コストに抑えられるでしょう。
独自性
1次データは独自で調査を行うため、他社と異なるオリジナルデータの作成が可能です。他社が着目していなかった情報を蓄積できれば自社のみが保有する情報となるため、他社と差別化でき市場での優位性を獲得できるでしょう。
2次データは一般的な情報が多いため、他社でも活用している可能性があります。独自性や差別化の面では、1次データの方が有利といえます。
調査範囲
1次データは調査範囲が限定されてしまう傾向にあります。企業の規模や資産状況によって、細部にまで調査が行き届かないからです。
2次データの場合、公的機関が調査していることも多いため、北海道から沖縄まで広範囲に調査を実施できます。場合によっては海外の情報を収集していることもあるでしょう。しかし、1次データは企業の状況に応じた調査しかできません。
幅広い範囲の情報が必要な場合には、2次データを活用する方が良いでしょう。
まとめ
1次データは自身で収集した独自の情報です。一方、2次データは既存の情報といえます。両者はそれぞれで特徴が異なります。
互いにメリットとデメリットを備えているため、自社に適した方法で情報収集をしなければいけません。
何のために情報収集を行うのか、目的を明確にして活用するデータを検討しましょう。
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