同族経営とは?メリット・デメリットも詳しく解説します
2022年05月20日 / 最終更新日 : 2022年04月11日同族経営というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
「夫婦や親子でやっている小さな会社」をイメージされる方も多いのではないでしょうか?
しかし、世界的な大企業にも同族経営を行っている会社は多いのです。
この記事では、同族経営とは何か、そのメリット、デメリットを詳しくご紹介します。
同族経営とは
「同族経営」とは、特定の家族、親族が経営を行うことです。家族経営、ファミリービジネスなどとも言われます。
創業者の親族が経営権を代々引き継いでいるケースが多いようです。
「同族経営」というと夫婦や親子でやっている小さな会社をイメージされるかもしれませんが、同族経営を行っている有名な大企業は国内外に沢山あります。
例えば、サントリーホールディングス、ユニクロのファーストリテイリング、山崎製パン、海外ではディオールやフォルクスワーゲンなどなど、だれもが知る有名企業も同族経営をしています。
経営者が株式の大部分を保有していれば、大企業でも法人税法上の「同族会社」と定義されるのです。
法人税法では、株主の3人以下、並びにこれらと特殊な関係にある個人や法人が議決権の50%超を保有している会社を「同族会社」と定義しています。
「特殊な関係にある個人や法人」とは
- 株主等の親族
- 株主等と事実上婚姻関係と同様の事情にある者
- 株主等の使用人
- 株主等から受ける金銭その他の資産によって生計を維持しているもの
- 株主等の1人が他の会社を支配している場合のその他の会社。なお、支配しているとは、発行済株式又は出資の50%超を所有している状態のこと。
同族経営のメリット
同族経営のメリットには次のようなものがあります。
- 意思決定がスムーズ
- 企業存続のための意欲が高い
- 後継者の決定がスムーズ
- 人件費の節約につながる場合もある
意思決定がスムーズ
経営上の重要な事項も、家族経営の場合はスムーズに決定される傾向にあります。
トップが夫婦や親子などの親族同士であれば率直な意見交換をしやすく、また意思の統一がしやすいためです。
企業存続のための意欲が高い
同族経営の場合、企業の成長、存続のための意欲が高くなります。
先代、先々代から受け継がれてきた会社を守りたいという思いが自然と身につき、事業に対する真剣さが増す場合が多いようです。
後継者の決定がスムーズ
世襲や同族内で経営権の交代が行われるため、人材の選定などに時間をとる必要がありません。
これらのメリットから、同族経営の会社は比較的長く続く傾向にあります。
同族経営のデメリット
同族経営には次のようなデメリットがあります。
- 社員や同族以外の役員からの声が取り上げられにくい
- 後継者に経営の素質があるとは限らない
- 同族同士で意見が対立すると深刻化しやすい
社員や同族以外の役員からの声が取り上げられにくい
同族経営のメリットに、意思決定がスムーズというものがありました。しかし同族間で決定されたことに対して、その他の役員や社員からの意見が取り入れられにくい場合もあります。
後継者に経営の素質があるとは限らない
同族だからと言って、経営の素質があるとは限らないため、跡継ぎの適任者がなかなか見つからないケースもあるようです。
同族同士で意見が対立すると深刻化しやすい
親族同士だからこそ、意見が対立してしまうと後々まで根深く禍根が残ってしまうということもあり得ます。
同族経営の会社を長く存続させるために
日本の企業の9割以上が同族経営です。
また、その多くが長寿命であると言われています。
同族経営メリット、デメリットを十分に理解し、健全な経営を目指す必要があります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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