変動費とは?固定費との違いや、変動費削減の方法についても解説
2021年07月05日 / 最終更新日 : 2021年06月18日企業を存続させていく上で、費用がどのように使われているかを知ることはとても重要です。
業績を管理する上での費用分類の仕方として、「変動費」と「固定費」に分ける方法があります。
本記事では、この2つの費用の違いについて明確にしつつ、業績に左右されやすい変動費の削減方法についても、解説していきます。
変動費とは
変動費は、業績に左右される費用のことで、売上原価や、支払手数料、消耗品費などが含まれます。基本的に売上と比例するような動きになるので、売上が上がれば上がるほど変動費は増えていき、売上が減れば減るほど変動費は減少する傾向にあります。
固定費との違い
これに対して固定費は、業績に関わらず発生する費用のことで、事務所の家賃や、役員報酬、従業員の給与、水道光熱費、減価償却費などが含まれます。これらの費用は、売上が増えても減っても一定額が継続的にかかることから、支払いが固定的な費用ということで、固定費と呼ばれます。
変動費を削減する方法
変動費は、売上に応じて経費支出の金額が変動する費用です。これを削減していくには、原価を下げていくアプローチが必要となります。ここでは、変動費を削減するための方法について、いくつかご紹介します。
仕入先・外注先との価格交渉
変動費を削減する上で真っ先に考えられるのが、仕入先との価格交渉です。外注をしている場合は、外注先との価格交渉も含まれます。
ただ、闇雲に単価を下げようとすると、品質低下を招いたり、場合によっては取引先との関係悪化を招いてしまう恐れがありますので、客観的に合理的な、節度を持った交渉をするようにしましょう。
販管費の見直し
変動費に分類される販管費としては、消耗品費・荷造運賃・広告宣伝費などがあります。それぞれ、慣例的に費用が捻出されやすい費用ですが、これらの変動費は、家賃に代表されるような固定費に比べて、削減のための対策が立てやすいことが多いです。紙を多く使っているのであれば、ペーパーレス化できないか検討してみたり、運賃が高ければ、別の配送方法や、電子商取引への販売形態変更を検討してみたり、広告宣伝費についても、効果を再検討して、最適化をする過程で削減することができる費用です。
仕入ロットを増やす
一般的に、仕入ロットを増やせば、仕入単価は下がっていく傾向にあります。取引先にとっても、金額の大きな取引をしてくれるお客様は大切にするものです。広告費の運用を最適化したりすることで、更なる売上を見込めるのであれば、仕入ロットを増やし、売上規模を増加させる、という選択肢もあることになります。短期的には変動費の削減ではないかもしれませんが、変動費率の削減にはつながっているため、方法の一つとしてご紹介させて頂きました。
まとめ
今回は、変動費について、固定費との違いや、変動費削減の方法について解説してきました。変動費の金額は、売上に大きく左右される場合が多いですが、売上を維持、または増加させつつ、変動費を削減していく方法を紹介してきました。
固定費に比べて、変動費はテコ入れのしやすい費用なので、変動費支出減らして支出を最適化し、より大きな利益を獲得していきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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