建設業にどんなイメージがありますか？ 大工やとび職などの職人をイメージする人も多いかもしれません。しかし実際には、PCを前にデスクワークで携わる人も多く存在します。 今回の記事では、そんな建設業に関わる仕事と仕事内容についてご紹介します。

建設業とは

建設業とは「土木建築工事を請け負い、工事の完成によって報酬を得る仕事」です。 日本標準産業分類では、建設業を「主として注文又は自己建設によって建設工事を施工する事業所」と定義しています。 分かりやすく言い換えると「建物や道路などの生活に必要な工事をする仕事」が建設業です。

建設業の種類 　

建設工事には様々な事業が含まれます。 一般的にイメージする建物の建築だけではありません。 日本標準産業分類では、事業を3つに大別しており、その中で更に細分して具体的な事業を挙げています。 大別されている事業は「総合工事業」「職別工事業」「設備工事業」の3つです。 以下では建設業の種類として細分化されている事業をご紹介していきます。

総合工事業 　

「土木施設、建築物を完成することを発注者に対し直接請負う事業所又は自己建設で行う事業所」と定義されています。 総合工事業として挙げられているのは以下の6事業です。

• 一般土木建築工事業
• 土木工事業（舗装工事業を除く）
• 舗装工事業
• 建築工事業(木造建築工事業を除く)
• 木造建築工事業
• 建築リフォーム工事業

具体的な事業としては造園工事、道路舗装工事、住宅リフォーム工事などが良い例です。

職別工事業(設備工事業を除く) 　

「下請として工事現場において建築物又は土木施設などの工事目的物の一部を構成するための建設工事を行う事業所」と定義されています。 細分化されている事業は以下の9事業です。

• 大工工事業
• とび・土工・コンクリート工事業
• 鉄骨・鉄筋工事業
• 石工・れんが・タイル・ブロック工事業
• 左官工事業
• 板金・金物工事業
• 塗装工事業
• 床・内装工事業
• その他の職別工事業

いわゆる職人と呼ばれる人たちの仕事が分別されています。

設備工事業

「電気工作物，電気通信信号施設，空気調和設備，給排水・衛生設備，昇降設備，その他機械装置などの設備を完成することを発注者に対し直接請負う事業所又は自己建設を行う事業所並びに下請としてこれらの設備の一部を構成するための設備工事を行う事業所」と定義されています。 具体的には以下の5事業が設備工事業に該当します。

• 電気工事業
• 電気通信・信号装置工事業
• 管工事業（さく井工事業を除く）
• 機械器具設置工事業
• その他の設備工事業

電気工事や機械設備工事も建設業に分類されます。

建設業の仕事

建設業の仕事では職人以外にも多くの職種の人々が関わります。 代表的な職種と仕事内容は以下のとおりです。

施工管理者：資材や職人の手配、工期や品質の管理をする仕事

建築士：顧客からのヒアリング、建物の図面作成などの仕事

CADオペレーター：PCの設計ソフトを利用した設計書の図面化などの仕事

積算士：資材や設備、人件費などの必要な予算を算出する仕事

大工：資材の組み立てや加工を行う仕事

とび：足場の組立てや解体、重機の設置などを行う仕事

重機オペレーター：重機を使用して資材の移動や組立てなどを行う仕事

その他にもコンクリート技師や左官工など多くの仕事が携わっています。

まとめ

建設業は想像以上に多くの仕事が混在する職業です。 仕事をまっとうする技術はもちろん、連携のためのコミュニケーション能力も必要でしょう。 私たちの周りにはたくさんの建設物で溢れています、 建設業を詳しく知ることで今まで以上に親しみを持てるかもしれません。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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