KPIは企業の成長に欠かせない重要な指標です。正しく理解して取り組めば、従業員の業務効率が向上し会社全体の組織力も高まるでしょう。今回の記事ではKPIの設定方法や密接に関係するKGIなどについても解説します。

KPIとは

KPI（Key Performance Indicator）とは「目標達成に必要な、業務の進行度合いを確認する指標」です。日本語では「重要業績評価指標」や「重要達成度指標」と呼ばれています。

KPIを設定すれば、目標達成のためには何が不足しているのか、何に取り組めばよいのかなどを把握できます。業務が進んでいない原因を特定でき、効率的に対処できるので、むやみに改善対策を練る必要がありません。業務の成果を素早くあげるために、必要不可欠な指標といえるでしょう。

KPIの必要性

KPIは効率的で迅速な目標達成に必要です。さらに詳しくお伝えすると、2つのメリットを手に入れるためともいえます。具体的な2つのメリットを簡潔にご紹介しますので参考にしてください。

行動の明確化

KPIがはっきりしていれば、従業員の行動も迅速で効率的になります。行動の指針が明確になるからです。何が不足しているかを各従業員が判断でき、やるべきことが明確になります。迷いがなくなると、上司への作業確認や進捗状況の報告などが簡潔になるため、業務スピードが格段に向上するでしょう。

組織力の向上

目標や原因をチームのメンバーで共有できるため、組織力の向上にも最適です。同じ目標をもち、課題を共有していれば、コミュニケーションが円滑になり結束力も高まります。チーム一丸となれば生産性向上も間違いありません。目標達成の度合いを評価制度に反映すれば、従業員のモチベーション向上にも役立つでしょう。

KPIを決める方法

KPIを設定する際には3つの要素が重要になります。「KGI」「KFS」そして「KPI」です。ひとつでも欠けると適切なKPIを設定できず、目標達成が遠回りとなってしまう恐れもあるでしょう。以下で3つの要素を具体的にご紹介します。

KPIを決める際には「KGI」と「KFS」の設定が不可欠です。KGIは「目標」KFSは「要因」を表します。目標を設定し達成するためにはどの要因を改善すべきか、を検討してKPIを定めます。どちらかひとつでも欠けると適切なKPIを設定できず、目標達成が遠回りとなってしまう恐れもあるでしょう。以下で2つの要素を具体的にご紹介します。

KGI

KGI（Key Goal Indicator）とは「最終目標」を意味する用語です。「重要目標達成指標」とも呼ばれます。例えば「毎月100万円の売上」をKGIとした場合、100万円に対してどれだけ売上があったかを示すのがKPIです。KGIが定まっていなければ進行度合いは測れません。KPI設定の前には、期限や数値を具体的に定めてKGIを設定しましょう。

KFS

KFS（Key Factor for Success）とは「目標達成に重要な要因」を表します。目標達成の手段は1つではありません。いくつもある手段の中でも、重要な手段をKFSに設定するのが重要です。例として「毎月100万円の売上」を達成するために、以下の手段が挙げられます。

100万円の商品を1個売る

10万円の商品を10個売る

新規顧客を10人獲得する

既存顧客の売上を10％アップする　など

どの手段をKFSとするかは、企業の状況によっても異なるでしょう。適切なKFSの設定は、メンバーの意見を取り入れて社内での充分な検討が必要です。

まとめ

KPIは業務を迅速かつ効率的に進行するために重要な指標です。目標を素早く達成すれば、次の目標にもすぐに取り組めます。企業の効率的な成長が期待できるため、持続的な経営にはKPIが欠かせません。KPIを正しく理解して、企業の業績アップに向けてぜひ取り入れてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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