KY活動(危険予知活動)とは?どんな方法で実施してどんな効果がある?

2023年09月05日 / 最終更新日 : 2023年09月01日

KY活動は会社と従業員を守るための企業活動の1種です。会社にとっては不要な損失を回避でき、従業員にとっては自分を守る手段を身につけられます。

今回の記事では、KY活動の効果や具体的な活動方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

KY活動とは

KY活動とは「危険予知活動」を省略した言葉で、KYは、危険(Kiken)予知(Yochi)を表しています。業務における事故やトラブルを予防するため、事前に対策をおこなう活動です。

建設現場などをイメージすると分かりやすいでしょう。「高所での作業は必ず安全ベルトを着用する」「安全ベルトは紛失しないよう決まった場所に保管する」など、危険を察知して事前に対策を考えます。

人材や資源を守るために、企業にとっては欠かせない活動の1つです。




KY活動の効果

KY活動の目的は事故やトラブルの予防です。しかし、活動による効果は予防だけにとどまりません。作業者が安心して働けるからです。

KY活動は実際に作業する前におこなわれます。動画を見て危険性を認識したり、グループで意見を出し合って問題を見つけ出したりなどの活動です。

活動を通じて、作業者は危機察知能力が高くなり問題解決への意識も高まります。作業に対する集中力も高まるでしょう。

KY活動により、事故防止の安全性だけでなく、作業者の意識が高まる効果もあるため、作業者は自分を守る手段を身につけられるのです。




 

KY活動の方法

KY活動にはさまざまな方法があります。なかでも、代表的な方法が4ラウンド法です。4ラウンド法では、複数のグループに分かれて仮定した状況からどのような危険があるかを議論します。4段階で議論を進行し、問題解決に取り組む方法です。以下では各ラウンドについてご紹介します。

第1ラウンド

第1ラウンドは危険を発見する「現状把握」です。仮定の状況として、作業現場に近い写真やイラストを準備します。イラストを見て、どんな危険が潜んでいるか、どんな行動をすると危険になるかなどの意見を出し合います。

第2ラウンド

第2ラウンドは危険性を理解する「本質追及」です。第1ラウンドで発見した危険性を、なぜ危険なのか話し合います。メンバーの意見を聞き、重要度の高いポイントには印をつけましょう。危険度の優先順位を共有できれば、自分勝手な行動による危険も回避できます。

第3ラウンド

第3ラウンドは解決策を考える「対策樹立」です。どんな行動であれば危険を排除できるのか議論します。解決案のポイントは主体的な考え方です。他人事ではなく自分事として問題をとらえ、「自分ならどうするか」を考えます。

第4ラウンド

第4ラウンドは実際の作業を想定した「目標設定」です。第3ラウンドの解決策を前提に目標を定めます。

たとえば、「安全ベルトの個数は1日3回確認して紛失を予防する」と決めた場合、「確認漏れを0にする」「紛失を0にする」などです。

設備導入など、現実的でない目標では意味がありません。実現可能な目標設定が重要です。




 

まとめ

KY活動は事故やトラブルを予防するための活動です。事故による損失を回避するだけでなく、会社や作業者を守る役割もあります。

代表的な4ラウンド法は、すぐに実践できて作業者の意識も高められるため、おすすめの活動です。今回の記事を参考に、ぜひKY活動に取り組んでみてください。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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