リーダーシップとは?管理職以外にも必要な考え方や能力について解説
2023年07月20日 / 最終更新日 : 2023年06月26日リーダーシップは組織をまとめて行動する能力です。管理職などの部下を指導する役職に必要な能力と考えられています。
しかし、リーダーシップが求められるのは管理職だけではありません。浮き沈みの激しいビジネスの世界では、組織力向上の必要性から、個人においてもリーダーシップが求められます。
今回の記事では、ビジネスに必要不可欠な、リーダーシップの考え方や必要な能力についてご紹介します。
リーダーシップとは
リーダーシップとは、統率力や指導力などの、組織を率いて目標達成に導く能力を意味します。しかし、実際には、現代でも確立された定義はありません。
これまでにも多くの有識者が定義を提唱しており、さまざまな解釈が存在しています。なかでも有名な解釈が、経営学者ピーター・ドラッカーが提唱した定義です。
ドラッカーはリーダーシップを「仕事」「責任」「信頼」の3つであると考えました。
仕事 | 個人の才能や資質ではなく、組織の目標や基準を定めて行動する者がリーダーである |
責任 | リーダーシップとは地位や特権ではなく、他者の失敗も自らの責任と捉える考え方である |
信頼 | リーダーは他者への強制ではなく、信頼して自発的につき従う者がいる |
さまざまな解釈のあるリーダーシップですが、組織を統率するという考え方は共通しているといえます。
PM理論によるリーダーシップの考え方
リーダーシップの代表的な考え方の1つがPM理論です。日本の経営学者である三隅二不二(みすみ じゅうじ)により、1966年に提唱されました。
PM理論は、リーダーシップを「目標達成機能(Performance function)」と「集団維持機能(Maintenance function)」に区別した考え方です。
目標達成機能は、スケジュール管理やメンバーの指導など「目標達成のために必要な行動」を指します。
一方で、集団維持機能は、対立の調整やメンバーへの声掛けなど「組織を高品質に維持するための行動」です。
各機能の重要度により4つの型(PM型、pM型、Pm型、pm型)が示されています。
リーダーシップに必要な能力
リーダーシップの考え方は1つではありません。しかし、リーダーシップを発揮するための能力は共通しています。
具体的な能力は次の4つです。
能力 | 内容 | 具体例 |
行動力 | 主体的で積極的に行動できる能力 | 課題解決へ真っ先に取り組むなど、メンバーの模範となり牽引する |
包容力 | 他者のミスや考え方を受け入れる能力 | ミスをだれかのせいにせず、自分の責任として取り組む考え方。他責思考だと、自分自身も消極的になり行動力も低下してしまう |
マネジメント力 | 目標を達成するために管理する能力 | 作業納期の設定や適切な人材配置など、「人・物・期間」に関するあらゆる事柄の管理 |
コミュニケーション力 | 他者と円滑に交流する能力 | 雰囲気作りや動機づけなど、モチベーションを高めてメンバーの能力を最大限に引き出す |
4つの能力を日常的に意識することで、自然とリーダーシップは身につくでしょう。
まとめ
リーダーシップは管理職のみならず、個人にも必要な能力です。多種多様な考え方があるため、1つの定義では充分に説明できません。
しかし、必要な能力は共通しています。4つの能力を高めれば、リーダーシップは自然と発揮できるでしょう。
組織から求められる人材へと成長するために、本記事が参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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