OJTの効果的な活用法とは
2024年09月25日 / 最終更新日 : 2024年08月02日OJT(On-the-Job Training)は、新入社員や新たな職務に就いた社員に対して行われる研修プログラムの一形態です。従業員のスキルや能力を育成し、組織のパフォーマンスを向上させるために欠かせない方法です。
経営者の皆様にとって、OJTは非常に重要な要素となります。従業員が早期に業務を理解し、生産性を最大化するためには、適切なOJTプログラムを実施することが必要です。この記事ではOJTの効果的な活用法について解説します。
OJTのメリット
OJT(On-the-Job Training)は、実践的な職場での研修方法であり、従業員のスキル向上や仕事の習得を支援するための重要な手段です。以下では、OJTのメリットについて詳しく説明していきます。
1.実践的な学習ができる
OJTは、実際の職場での研修ですので、従業員は実践的なスキルを身につけることができます。書籍や講義だけでは学びきれない実務的な知識や技術を経験しながら学ぶことができるため、より実践的な学習が可能です。
また、OJTでは、従業員が実際の現場で働きながら学ぶことができるため、現場の状況や業務の実態を肌で感じることができます。現場の問題や課題に直面しながら学ぶことで、実践的なスキルや知識を身につけることができるでしょう。
2.リアルタイムでのフィードバックが得られる
OJTでは、上司や先輩からリアルタイムでのフィードバックを受けることができます。現場での実務を行いながら、直接的な指導やアドバイスを受けることができるため、自身の成長や改善点をすぐに把握することができます。これにより、迅速なスキルアップやパフォーマンスの向上が期待できます。
3.コスト効率が高い
OJTは、他の研修方法に比べて、コスト効率が高いと言われています。理由としては、内部の人材を活用できる点があります。OJTでは、既存の従業員が新入社員や他の従業員の研修を行います。このため、外部の講師やコンサルタントを招聘する必要がなくなります。内部の人材を活用することで、研修費用を削減することができます。
また、OJTは、実際の業務を通じて学ぶため、時間と労力の浪費を最小限に抑えることができます。従業員は、仕事をしながらスキルを習得するため、同時に業務に貢献することができます。これにより、学習と業務を両立させることができ、生産性の向上が期待できます。
4.モチベーションの向上が期待できる
OJTは、従業員のモチベーション向上にも効果的です。OJTでは、従業員が実践的なスキルを身につけることができるため、自身の成長を実感することができます。実務を通じて成果を挙げることができれば、自信や満足感が生まれ、モチベーションの向上につながります。
さらに、チームの一員としての意識を高めることができます。現場の業務に取り組むことで、組織の目標や使命感を共有し、チームとしての協力や貢献意識が高まるでしょう。
OJTの注意点・気をつけるべきこと
OJTを導入し、効果的な運用を行うためには注意が必要です。以下では、OJTの注意点や気をつけるべきことについて説明します。
1.OJTの目的を明確にする
OJTを実施する前に、明確な目的を設定することが重要です。例えば、仕事の基本的なスキルや知識の習得、組織文化への適応、チームワークの強化など、具体的な目標を定めることで、トレーニングプログラムを効果的に進めることができます。
2.トレーナーの選定と指導力の向上
OJTでは、トレーナーの役割が非常に重要です。トレーナーは、経験豊富でコミュニケーション能力の高い人物を選ぶことが望ましいです。また、トレーナー自身の指導力を向上させるために、トレーニング方法やフィードバックの手法について定期的な研修を行うことも重要です。
3.フィードバックの重要性
OJTでは、トレーニングを受ける側が自身の成果や課題についてフィードバックを受けることが重要です。トレーナーや上司からの具体的なフィードバックを通じて、改善点や成長のためのアドバイスを得ることができます。また、フィードバックの受け方やフィードバックを活かす方法についても学ぶことが大切です。
4.ミスを恐れずに挑戦すること
OJTでは、トレーニングを受ける従業員が新しい仕事に挑戦する過程でミスをすることは避けられません。しかし、ミスを恐れずに挑戦し、失敗から学ぶことが大切です。経営者、
そしてOJTのトレーニングを行う従業員としては、ミスを恐れずに挑戦する意欲を持たせ、成長の機会を与えることが重要です。
まとめ
OJTの実施にあたっては、目的の明確化、適切なトレーナーの選定と指導力の向上、フィードバックの重要性、そしてミスを恐れずに挑戦する姿勢が求められます。OJTを有効に活用し、スキルや知識の習得、成長を実現するためには経営者として、これらのポイントに留意し、トレーニングプログラムを適切に設計することが大切です。OJTを通じて、組織全体のパフォーマンス向上と人材育成に貢献しましょう。
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