PDCAはもう古い!令和時代のPDRサイクルとは

2020年12月05日 / 最終更新日 : 2020年11月25日

中小企業診断士の山田盛史です。
メンタリストのDaiGoさんのYoutubeで、PDCAサイクルは今の時代には合っておらず、古いという動画を拝聴しました。
確かにその通りで私もPDCAではなくPDRを意識しようと思い、改めてPDCAやPDRについて調べてみました。
今回はPDRサイクルを紹介しようと思います。


そもそもPDCAとは

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4つのサイクルを繰り返すという、ビジネスパーソンなら誰でも知っている考え方ですね。
新入社員研修や先輩社員、上司から教えられるビジネスの基本中の基本です。

PDCAという用語や考え方は周知の通りですが、その歴史的な背景を知っている人は少ないと思います。
PDCAが生まれたのは第二次世界大戦後の1940~1950年代になります。
第二次世界大戦後にアメリカの統計学者であるエドワーズ・デミングが統計的品質管理に関する講演を日本で行いました。

この講演を聞いた日本人がPDCAを提唱したとされています。
ビジネスの基本の考え方とされていますが、もともとは品質管理に関して生まれた用語だったようです。
PDCAサイクルの考え方はISO9001、14001などに用いられています。


PDCAの問題点

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4つのサイクルを繰り返すというのは一見すると理にかなっているように思いますが、今の時代には合わなくなっていると言います。
PDCAではPlanでゴールまでの計画を一通り立てて実行します。その後、評価をしていく訳ですが、今の世の中では環境変化が激しく将来の予測を立てるということが難しくなっています。

業界によって変化の速度は異なると思いますが、特にIT業界は変化が激しいです。
また、どの業界もITを取り入れることでアップデートしていくことが有用であるため、いずれにせよ目まぐるしく変わる環境の変化に即座に対応する必要があります。

この点、PDCAではスパイラルアップのスピードが遅くなります。
時間をかけて計画を立ててから実行するという感覚ではすでに遅いという事です。


PDRの特徴

そんな時代にマッチするのがPDRという訳です。私も仕事柄、クライアント企業様の事業計画を作成して予実管理を行う、といったことをやっていますが計画通りにはいきません。
実際には事前には想定しえない出来事が沢山ある訳ですから、ある意味計画通りにいかないことが自然だと思うのです。
だからといって自社の分析をしたり、計画を立てることそのものに意味がないとは思いません。
環境変化が激しく将来予測が難しいからこそ、早く、簡単に仮説検証を繰り返すことが必要ということです。

PDRサイクルはハーバードビジネススクールのリンダ・ヒルが提唱した考え方です。
PはPrepで準備を表します。準備段階のことで、これから何をしようとしているのか、その理由や目的を考えます。

DはDoで実行です。準備をしたら実行してみようという事です。

RはReviewで評価です。実行した結果、何が分かったかを考えるという事です。

PDRではこの3段階で短くPDRを回していくという考え方です。
PはPlanではないという点が面白いです。Planを捨てて、準備したら即実行しようということなのだと思います。

PDRだとPDCAより早いスパンで回るので変化の激しい時代だからこそマッチする考え方といえます。
PDRは細かく繰り返して回す程、上手くいきます。その方が、小さなトラブルや変化にすぐに対応できるのがメリットです。

皆さんのビジネスでもPDRの考え方を意識してみてはいかがでしょうか。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
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