パーパスの重要性と存在意義

2024年11月11日 / 最終更新日 : 2024年10月01日

本日は「パーパス(存在意義)」について解説したいと思います。経営者として、ビジネスを成功させるためには、商品やサービスの品質向上や効率化だけでなく、企業のパーパスを明確にすることが重要です。パーパスとは、なぜその企業が存在するのか、何を目指しているのかという存在意義のことです。企業のパーパスを明確にすることで、社員や顧客の共感を得ることができ、組織を成長させる力となります。この記事ではパーパスの意義や活用する際のメリット、策定方法について解説します。


パーパス(存在意義)とは

 

パーパス(Purpose)とは、組織や個人が目指すべき目標や存在意義を指す言葉です。経営者にとって、パーパスは非常に重要な要素であり、ビジネスの成果や長期的な持続可能性に直結しています。パーパスを明確に定めることで、経営者は組織やチームを統一し、社会的な影響力を高めることができます。


パーパスの役割とメリット

 

パーパスは経営者にとって以下のような役割を果たします。そして、パーパスがもたらすメリットも数多く存在します。

 

1.方向性の明確化

パーパスを持つことで、経営者は企業やビジネスの方向性を明確にすることができます。パーパスは、なぜその企業が存在するのか、どのような価値を提供するのかを示すものです。明確なパーパスを持つことで、経営者はビジョンを持ち、目標を設定しやすくなります。また、社内のメンバーやステークホルダーとのコミュニケーションも円滑になります。

 

2.意義の共有

経営者がパーパスを持つことで、従業員や顧客、パートナーなど、関わる人々と共通の意義を共有することができます。パーパスは企業の存在意義を示すものであり、経営者がそれを明確に伝えることで、組織全体が一体感を持ち、目標に向かって協力しやすくなります。また、顧客やパートナーも企業のパーパスに共感し、信頼を深めることができます。

 

3.価値の創造

パーパスを持つことで、経営者は企業やビジネスの中心に価値創造を置くことができます。パーパスは、どのような価値を提供するのかを示すものであり、それに基づいて経営戦略を立てることができます。価値創造に重点を置くことで、顧客ニーズに合った製品やサービスを提供し、市場競争力を高めることができます。

 

4.長期的な持続性

パーパスを持つことは、企業やビジネスの長期的な持続性を確保するためにも重要です。パーパスは、一時的な流行や短期的な利益追求にとらわれることなく、持続可能なビジネスモデルを構築するための指針となります。経営者がパーパスに忠実になることで、企業は社会的な責任を果たし、信頼性の高いブランドイメージを築くことができます。

 

5.モチベーションの向上

パーパスを持つことは、経営者自身のモチベーション向上にもつながります。経営者が自身のビジョンやパーパスに共感し、それに向かって行動することで、自己満足感や達成感を得ることができます。また、従業員や関わる人々と共通のパーパスを持つことで、チームのモチベーションも向上し、組織全体が高いパフォーマンスを発揮することができます。


パーパスの策定方法

 

パーパスを明確にするためには、以下のような手法やプロセスを活用することが重要です。

 

1.自己分析と組織分析

経営者はまず自身の価値観や目標を明確にし、自己分析を行うことが必要です。また、組織の現状や将来のビジョンを把握するために、組織分析も行います。これにより、経営者は自身や組織の強みや課題を把握し、パーパスの策定に活かすことができます。

 

2.ステークホルダーとの対話

経営者はステークホルダー(従業員、顧客、パートナー、地域社会など)との対話を通じて、パーパスを共有し、フィードバックを得ることが重要です。ステークホルダーの意見や期待を踏まえることで、より包括的なパーパスが策定できます。


パーパス設定の留意点

 

パーパスを設定する際には、以下の点に留意する必要があります。

 

1.パーパスは真の意味を持つこと

パーパスは単なる言葉遣いや流行り言葉ではありません。企業のDNAを表すものであり、真の意味を持つべきです。従業員やお客様が共感しやすいパーパスを設定することで、組織全体が共通の目標を持つことができます。

 

2.パーパスは具体的であること

パーパスは抽象的な言葉で表現されることが多いですが、ある程度具体的な内容を持つことが重要です。具体的なパーパスを設定することで、経営者や従業員が行動に移しやすくなります。例えば、「人々の生活を豊かにする」という抽象的なパーパスよりも、「持続可能なエネルギーを提供する」という具体的なパーパスの方が行動に結びつきやすいです。絶対的な基準はありませんが、抽象的と具体的な度合いを意識しながら設定することが重要です。

 

3.パーパスは長期的な目標を持つこと

パーパスは組織の長期的な目標を表すものであり、一時的な流行に左右されるべきではありません。経営者としては、将来のビジョンや成長戦略に合わせたパーパスを設定することが重要です。長期的な目標を持つパーパスは、組織の持続的な成長につながります。


まとめ

 

パーパスは経営者にとって重要な存在意義を表すものです。注意点を押さえながら、具体的で真の意味を持つパーパスを設定しましょう。自己分析を行い、チームとの共有を図りながら行動に移すことができます。パーパスを持つことで、組織の成長やビジョンの達成につながるでしょう。


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