社会保険加入のメリット
2021年07月20日 / 最終更新日 : 2021年07月03日手取りが減るのが嫌なので今まで社会保険に入らないよう就業時間を調整していたアルバイト・パートさんはいらっしゃいませんか。
配偶者の扶養に入っている方だと、所得税の配偶者控除の範囲内(給与収入103万円以下、103万円超201万円以下で配偶者特別控除)で働きたいという方や、社会保険料で手取りが減るのが嫌なので就業時間を20時間以下にしているという方は多いです。
しかし、ライフプランを見直したときに、「健康なうちに働き、将来的に厚生年金を得たいので社会保険に加入したい」という方もいらっしゃいます。
今回は社会保険加入のメリットについて解説します。
45歳のアルバイトさんが社会保険加入、会社の支出は?
就業途中で社会保険に加入する方を例に、会社負担等を説明します。
■前提
・事業所地は東京で協会けんぽ
・現在年齢45歳
・月の報酬は13万円にする予定
・国民年金は20歳以後ずっと納付している
・45歳で社会保険に加入し65歳になるまで加入し続けた
■会社支出
・健康保険料7,799円/月(事業主・労働者折半後)
・厚生年金保険料12,261円/月(事業主・労働者折半後)
会社の社会保険料(福利厚生費)負担20,060円/月
■本人が将来得られる年金概算
・老齢厚生年金176,268円/年
・老齢基礎年金780,900円/年
65歳からの年金合計79,764円/月
老齢基礎年金は国民年金の納付と基礎となる年金で、社会保険加入による年金の増額分は老齢年金の176,268円ということになります。月割りにすると14,689円。事業所の負担も増えるのに今一つと思われたかもしれません。
次に年金以外の社会保険(厚生年金と健康保険)のメリットを加入者側・会社側にわけて紹介します。
社会保険(厚生年金・健康保険)のメリット
■加入者側メリット
- 厚生年金
- 万が一65歳までに亡くなられたとしても18歳未満の扶養に入っている子や孫がいれば遺族厚生年金が受給できる
- 万が一65歳までに障害等級3級以上の障害に該当した場合障害厚生年金が受給できる
- 健康保険
- 私傷病でも仕事を4日以上休むと傷病手当金という賃金の約67%が支給される
- 業務外の事由でも亡くなられた際に埋葬料(5万円)が支給される
- 産前(42日)産後(56日)休暇のうち働かなかった日について賃金の約67%が支給される(出産手当金)
■会社側メリット
- 福利厚生の充実に繋がる
- 優秀な人材が定着しやすい
- 社会保険に加入促進することで申請出来る助成金がある
- キャリアアップ助成金「選択的適用拡大導入時処遇改善コース」
健康保険は、国民健康保険でも高額療養費や出産育児一時金といった制度は利用出来ますが、私傷病時の保障である傷病手当金は社会保険ならでは。
インフルエンザ等でも4日以上休んだ場合制度利用出来るので、事業所としても福利厚生の充実として、ご本人としても生活の保障として嬉しい制度です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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