多能工な人材を育成するメリットやデメリットについて解説
2023年08月10日 / 最終更新日 : 2023年06月30日多能工は、複数の業務をおこなう従業員のスキルを意味します。
働き方にも多様なニーズがある現代では、柔軟に対応できる多能工な人材が不可欠です。企業に多能工な人材が増えれば、業務効率や生産性は飛躍的に高まるでしょう。
多様な働き方を提供しながら事業を成長させるためにも、多能工な人材を育成する「多能工化」は経営課題の1つともいえます。
本記事では、多能工な人材を育てるメリットやデメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
多能工とは
多能工とは、複数の業務や作業をひとりの従業員がおこなうスキルです。多くの業務をおこなえるため、人件費をおさえて効率的に業務を進められます。
一方で、多能工の対義語が単能工です。専門的に業務をおこなうため、知識が深まりやすくスペシャリストとして活躍できる特徴があります。
多能工な人材のメリット
多能工へと育成する「多能工化」には多くのメリットが存在します。代表的なメリットが以下の2つです。
- 業務負担の均等化
- 組織力の強化
それぞれのメリットをご紹介します。
業務負担の均等化
多能工化により従業員の業務負担を分散できます。特定の業務をひとりで負担する必要がなくなるからです。
業務は職種や内容によって忙しい時間帯や時期が異なります。特定の部署が忙しいにもかかわらず、別の部署は閑散としているような状況もあるでしょう。
多能工な人材が揃っていれば、部署間での業務支援が可能となり業務を平等に分担できます。業務の遅延や過度な残業を防ぐ手段としても有効です。
組織力の強化
単能工な人材で業務を進めると、担当業務に注力して他の業務への配慮が薄れてしまいます。場合によっては部署間でのトラブルになり、事業全体へ影響を及ぼしかねません。
しかし多能工な人材であれば、他の業務についても理解しているため、関係部署とも円滑に業務を進められます。各部署のコミュニケーションがスムーズであれば、組織のチームワーク向上にも効果的です。
多能工な人材育成のデメリット
多能工化にはデメリットも存在します。正しく理解していなければ、人材育成に失敗してしまうかもしれません。失敗を避けるためにも、具体的なデメリットを認識して育成に取り組む必要があります。具体的なデメリットは2つです。
- 育成の長期化
- 制度の適正化
多能工化へ取り組む際には以下の解説を参考にしてみてください。
育成の長期化
人材育成には時間がかかります。専門的な知識や技術が必要になるほど、多くの研修や実践を経験しなければいけません。
あまりに長期化しすぎてしまうと、育成途中で従業員が退職してしまったり、習得すべきスキルが曖昧になり育成自体がうやむやになったりする恐れもあります。
失敗しないためにも、適切に計画して実行する取り組みが大切です。
制度の適正化
多能工化に取り組む場合、人事評価制度の見直しも必要です。今までの制度では、多能工な従業員を適切に評価できないかもしれません。
複数の業務を担当するため、部署内だけでの評価では不十分となってしまうからです。適切に評価されなければ、業務意欲が低下してしまい、優秀な従業員ほど離職してしまう危険性があります。
モチベーションを維持するためにも適切に評価できる制度が整っていなければいけません。
まとめ
多能工化により、企業は更なる成長を期待できます。業務負担の均等化により労働環境が整備され、組織力の強化にもつながるからです。計画的に取り組み、社内制度を整えて優秀な人材を育てていきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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