経営コラム

Management column

CAPEXとは

2020年11月20日 / 最終更新日 : 2020年10月08日

キャペックスとは、CAPEXと書き、Capital Expenditureを略した用語です。
Capital Expenditureは英語の意味そのままの資本的支出、という意味ですが、資本的支出、と言われても少し取っつきにくい感じがします。
設備投資の為に支出するお金のこと、とまずは理解しておきましょう。

ネットで検索してみても、会計的な解釈や不動産鑑定の用語としての解説が多いですが、ここでは具体的に、事業活動をする上で、このCAPEXが意味するところを具体的イメージの簡単な例を挙げながら解説をしていきます。


CAPEX(キャペックス)とOPEX(オペックス)

ここでCAPEXを理解する上で、同時に理解しておきたい用語がOPEX(オペックス)です。
オペックスは、Operating Expenditureたは Operating Expenseの略でOPEXと書き、運営する為の支出、運営の為の費用という意味です。

オペレーションコスト、オペレーショナルコストが指す作業費、営業費、運用コストのことでこちらはCAPEXに比べて直感的に分かりやすい用語かと思います。
CAPEXを理解する上でOPEXを先に理解しておくことがCAPEX理解の早道です。
OPEXとCAPEXはペアで一対のものです。

先ほどCAPEXは、設備投資の為に支出するお金のこと、と説明しましたがOPEXは月々、事業運営を継続する為に必要な費用と理解して下さい。

CAPEXもOPEXも事業活動上の支出や費用のこと

ではCAPEXを正しく理解するにあたって、オシャレな雑貨の小売店を開業することを例にその費用と支出の違いなどを考えてみましょう。

雑貨ショップを運営する費用ですが、一人で切り盛りするのも大変ですし、販売スタッフも数名配置することにします。するとスタッフの毎月の給料の支払いが発生します。
また、店舗の照明や空調などの電気代も必要です。
オシャレ雑貨を仕入れる為にバイヤーとして海外の展示会へ買付けに行く際には旅費交通費もかかります。
これらの費用は雑貨ショップを運営する為のランニング費用、すなわちOPEXとなります。

では雑貨ショップを開業する為に必要なCAPEXとは具体的に何が必要でしょうか。
そもそも雑貨店を開業するとなると、まずその店舗を準備しないといけません。
オシャレな雑貨の仕入れも重要ですが、売る場所も大変重要です。



仮に店舗物件を見つけて借りたとします。
契約にあたって敷金の差し入れも必要ですし、月々の家賃や管理費も支払います。
オシャレな雑貨店なので、そのオシャレ感を演出する店舗の内装工事も必要です。
売上を管理するためのPOSレジも必要です。

CAPEXは、設備投資の為に支出するお金のことですので、主に開業の際に必要な設備投資が多く占めることがイメージ出来るのではないでしょうか。
お店の内装工事に関する投資はまさにCAPEXの代表例です。
看板などお店の外装工事も該当します。月々の家賃や管理費を除いて、店舗の設備に必要な支出はCAPEXです。

その内装工事ですが、店舗をオープンする前に仕上げてもらい、その引き渡し時に残金含めて一括に支払うケースが多いでしょう。
会計的には内装費は資産として計上し、その耐用年数で分割して費用計上します。
いわゆる減価償却費に該当します。逆に減価償却する設備投資のお金の支出は全てCAPEXといって良いでしょう。

またPOSレジなどはリースで借りる場合も多いかと思いますが、一括で設備に対するお金を準備しなくて良いリース資産は、減価償却はしませんが広義ではCAPEXとなりバランスシートには計上することになります。リースで借りる設備についてもCAPEXとなります。
一方、差し入れた敷金は、差入保証金として計上し、CAPEXと区別します。

CAPEXとOPEXの違いを含めて、CAPEXとは何かをご理解頂けたかと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。



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