キャッシュレス決済は広く認知され、特にQRコード決済は個人経営の店舗でも利用できるところが増えています。

消費者としては普段の生活でキャッシュレス決済を利用しているけれど、自社では未導入という方も多いのではないでしょうか。

中小企業がキャッシュレス決済に踏み切れない理由があるようです。

キャッシュレス決済とは？

「キャッシュレス決済」には次のようなものがあります。

• クレジットカード決済
• デビットカード決済
• QR／バーコード決済（スマホ決済）
  　※PayPay、LINE Payなど。
• 電子マネー

　　　※Suica、QUICPayなど

消費者がキャッシュレス決済を利用する大きなメリットとして、ポイント還元があげられます。決済金額の数％がポイントとして還元され、次回以降の決済に利用できる仕組みです。

決済サービスによってポイント還元率アップ、全額還元のチャンスなどのキャンペーンが定期的に実施されています。そのため、消費者が買い物をするときにあえてキャッシュレス決済を利用できる店舗を選ぶこともあります。

企業だけでなく、自治体でも利用できるところが増えてきています。それだけ世間に浸透しているといえるでしょう。

しかし、中小企業にとってキャッシュレス決済導入はメリットももちろんありますが、デメリットもあります。

キャッシュレス決済導入のメリット

キャッシュレス決済は消費者にとっては、現金を持ち歩かなくてもスマホで簡単に決済できる便利なツールですが、企業側にとってのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

【企業にとってのキャッシュレス決済のメリット】

• 新型コロナウイルスの感染防止策になる
• 消費者の利便性が向上する
• 各決済事業者で色々なキャンペーンが実施されるため顧客増が期待できる
• 支払データを活用できる

現金を取り出したり、お釣りをもらったりする必要がないキャッシュレス決済は、消費者の利便性を考えると導入するメリットは大きいのではないでしょうか。

ポイント還元を目的にあえてキャッシュレス決済を利用する消費者もいるため、結果的に売上アップにつながる可能性があります。

キャッシュレス決済導入のデメリット

キャッシュレス決済導入には先ほどご紹介したようなメリットがあります。しかし、次のようなデメリットから導入を見送る中小企業もあります。

【企業にとってのキャッシュレス決済のデメリット】

• 導入コストがかかる
• 手数料などで利益が減ってしまう
• 売上金を回収するまでに半月から1ヶ月かかる決済サービスが多い

大企業にくらべ、中小企業は手数料引き下げの交渉が難しく、負担が大きくなる傾向にあります。キャッシュレス決済導入により、導入前よりも利益が減る場合には、現時点で導入のメリットはないといえるでしょう。

また、専用端末が必要な決済方法の場合、機器の導入コストがかかります。機器をレンタルできるサービスもありますが、その場合は費用を支払い続けなければいけません。

売上金がキャッシュレス決済サービス会社から入金されるまでにタイムラグが発生する点も、資金繰りの厳しい中小企業にとってはデメリットです。

キャッシュレス決済導入はメリットとデメリットのバランスを見ながら検討を

キャッシュレス決済の導入が集客につながるなら導入を検討すべきですが、手数料のために利益が減ってしまうようなら導入を見送るのも仕方がありません。

しかし、今後キャッシュレス決済がさらに多くの消費者に浸透したとき、乗り遅れてしまわないよう慎重な検討をおすすめします。

まずは、各キャッシュレス決済サービスについて調査し、手数料をはじめとしたコストを知っておきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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