CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)とは?計算方法や資金繰りの改善方法について解説

2024年03月10日 / 最終更新日 : 2024年01月29日

CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)は、資金繰りの状況を表す指標の1つです。資金繰りに難航している場合、CCCを把握することで状況を改善できるかもしれません。

本記事ではCCCの計算方法や改善方法など、経営に役立つ情報を解説しています。自社の経営改善にぜひお役立てください。


CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)とは

CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)とは、仕入れた商品の代金を支払ってから、商品を販売して入金されるまでの日数です。

商品を仕入れてから販売代金が支払われる間、企業は在庫を抱えて資金が減少している状態になります。資金が少なければ、商品の仕入れができず従業員の給与も払えないなどの経営難へと陥りかねません。

安定的に経営を行うためにも、仕入れた商品の短期間での販売、つまりCCCの短縮が必要となるのです。

CCCの具体的な計算方法は次のとおりとなります。

計算式:CCC=売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数


売上債権回転日数

売上債権回転日数とは、商品を販売してから代金が支払われるまでの期間を指します。商品を販売する場合、必ずしもその場で現金を受け取れるとは限りません。カード払いや分割払いなどで、入金が後日となる可能性もあるからです。

売上債権回転日数は次の計算式で算出できます。

計算式:売上債権回転日数=売上債権÷売上高×365日

売上債権とは、販売した商品のうち代金が支払われていない分の金額です。代表的な例として売掛金や受取手形が挙げられます。

売上債権回転日数が短いと、仕入れた商品の現金化が早いため資金繰りがしやすくなります。


棚卸資産回転日数

棚卸資産回転日数とは、仕入れた商品が販売されるまでの期間を意味します。注意すべき点は、「販売までの期間」であって入金されるまでの期間ではないという点です。在庫として抱えている期間とも言い換えられます。

棚卸資産回転日数の計算式は次のとおりです。

計算式:棚卸資産回転日数=棚卸資産÷売上原価×365日

棚卸資産は、仕入れた商品の価格(在庫価格)です。棚卸資産回転日数が短ければ、在庫を抱えている日数が短く、素早く商品を販売できていると考えられます。


仕入債務回転日数

仕入債務回転日数とは、商品を仕入れてから代金を支払うまでの期間を指します。仕入れに対する負債(代金)の支払い義務がある日数です。

日数が長ければ現金を長く保有している状態となるため、新商品の仕入れなど資金繰りがしやすくなります。一方、代金支払い義務(負債)を長く抱えることにもなるため注意が必要です。

仕入債務回転日数は次のとおりに計算できます。

計算式:仕入債務回転日数=仕入債務÷仕入債務支払高×365日


CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)を短縮する方法

CCCが長くなると、使える資金が減少してしまい資金繰りが難航する原因となってしまいます。資金繰りが悪化すると、金融機関からの融資などに頼らなければいけなくなるでしょう。

経営難を回避するためにも、CCCは短縮できるように努力しなければいけません。具体的には、次の3つの方法で期間短縮が期待できます。

売上債権回転日数の短期化 売掛取引の削減、現金取引の促進など
棚卸資産回転日数の短期化 販促活動の強化、適正在庫の把握など
仕入債務回転日数の長期化 支払い期限の変更、クレジットカードの利用など

3つの方法により自社のCCCが短縮可能です。しかし、取引相手としてはCCCが長くなってしまい、経営難に陥ってしまう可能性があります。取引終了となり売上がなくなってしまっては元も子もありません。

CCCの短縮は、取引相手にも配慮して取り組む必要があります。


まとめ

CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)とは、仕入れ代金の支払いから販売代金が入金されるまでの期間を指します。資金繰りの悪化を防ぎ、安定した経営を行うために欠かせない指標です。

自社のCCCを把握するためには「CCC=売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数」で計算ができます。計算式の各項目を見直すことで、資金繰りの改善も可能です。

資金繰りに悩んでいるなら改善方法の実施を検討してみてはいかがでしょうか。


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