DtoCとは?注目の理由やメリットを交えて解説!

2022年02月15日 / 最終更新日 : 2022年02月02日

近年、DtoCという言葉をよく聞くようになりました。多くの企業がDtoCのビジネスに注目しているといっても過言ではありません。この記事ではDtoCについて解説します。



 

DtoCとは?

DtoCは、「Direct to Consumer(=消費者へ直接)」を略して表記した語で、メーカーが自社の製品を直接消費者へ販売するビジネスモデルです。問屋や小売店など仲介業者を通さないのが特徴です。実店舗を運営し販売する方法もありますが、自社のECサイトなどを利用し、オンライン上で完結させるのが一般的です。インターネットやSNSの普及によって一般消費者があらゆる情報を手にできる時代となり、販売チャネルが多様化している昨今では、多くの企業がDtoCに注目し導入が進められています。



 

なぜDtoCが注目されるのか?

DtoCが注目を集める市場背景には、以下の事情が考えられます。

・インターネット広告およびSNSの普及

・大手ECサイト等の手数料削減、販売方法の自由化

・コロナ禍での対面販売に対する機会損失

インターネット広告やインフルエンサーを起用したマーケティング手法の流行により、楽天やアマゾンなどの大手ECサイトを筆頭に市場規模は拡大を続けています。しかし大手ECサイトでは手数料が高額、送料や価格設定に制約があるなどの面から、製造元としては本来の販売コストよりも負担がかかってしまう場合があります。多くのメーカーが出店する大手ECサイトでは、類似商品や似たような店舗との比較、価格競争の対策なども考えなければなりません。また最近では新型コロナウイルスの流行により、店舗の営業時間短縮や休業・閉店、外出自粛による影響などで従来の販売スタイルと比べてよりいっそうオンライン決済・宅配に関心が強まっていると考えられます。このような背景から、自社のECサイトから直接受注できるビジネスモデルに注目が集まっています。



 

DtoCのメリット・デメリット

DtoCのメリットとしては主に以下があります。

・製品以外のコストを抑え、安く提供できる

・キャンペーンやポイント付与など、売り手独自の販売促進ができる

・顧客情報やフィードバックを収集できる

DtoCでは中間マージンや「売り上げから〇〇%」といった販売手数料などが不要なため利益率が上がるのはもちろんのこと、製品本体の価格に近い値で顧客である消費者に届けることができるため、顧客にとっても安く購入できるメリットがあります。また、リピーター顧客への感謝をこめた限定セールや決算に向けたキャンペーンなど、自社のタイミングに合わせて顧客動向をコントロールができます。登録された顧客データを分析して新商品の開発に活用したり、顧客層に合わせて有効な広告発信に活かしたりもできます。SNS世代の客層ではインフルエンサーを中心に顧客同士の情報交換も活発なため、顧客間コミュニケーションでの情報拡散と認知拡大を狙う効果も期待できます。

一方で、デメリットとしてあげられるのは、ノウハウがないとビジネススタートまで時間や手間がかかること、また大手ECサイトのように顧客が集まっている場所に出店するのに比べ新規顧客の開拓が難しい点などがあります。EC事業に人員を割けない場合や準備のために多くの勉強時間がかかるようであれば専門業者に委託するか、大手ECサイトへの出店を検討した方がよいでしょう。



 

まとめ

DtoCは、ものを販売するルートが製造者から直接消費者につながるため中間コストを削減できるのがメリットです。インターネットやSNS上での情報伝達・共有・フィードバックを通じて顧客との関係を構築し、商品やサービスの向上につなげることができるのもポイントです。

製造者と消費者の双方にメリットが大きいビジネスモデルと言えることから、今後更なる市場拡大が期待されています。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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