ESG投資とは?投資家が得られるメリットや基礎知識について解説

2023年11月25日 / 最終更新日 : 2023年11月01日

ESG投資は、世界的な社会課題を解決するための投資です。個人投資家だけでなく、企業がおこなう投資としても注目されています。本記事では、ESG投資の基礎知識やメリットを分かりやすくご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。


ESG投資とは

ESGは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)を組み合わせた言葉です。ESG投資はこれらが抱える課題を解決するために行う投資を指します。分かりやすい例としては、貧困問題を解決するための組織に行う投資などです。従来の投資では、売上や利益率など具体的な数値を参考に投資先を判断していました。しかし、ESGの課題解決が世界的な社会貢献に役立ち、数値以上の価値が期待できるとして、投資先を判断する重要な要素と考えられています。


ESG投資の重要性

企業にとってESG投資が重要な理由は、世界的な関心の高さにあります。環境問題や社会問題への取り組みが、企業の価値を高めるからです。ESG投資の考え方は、1920年代頃から始まりました。タバコやギャンブルなどへの投資を自制して社会貢献へつなげる目的です。2015年には国連サミットでSDGsが採択され、さまざまな問題解決にむけて各国が積極的に活動するようになりました。現在では国や組織だけでなく、個人や投資家もSDGsへの関心が高まり、企業を評価するポイントの1つとなっています。社会的な関心に取り組むことで投資家などの評価が高まり、企業の価値も高まるため、ESG投資は欠かせない取り組みといえるのです。


ESGとSDGsの関係

ESGとSDGsには違いがあります。取り組むべき対象者の違いです。ESGの場合、企業や投資家を対象として社会貢献に取り組む行動が求められます。SDGsは国や国際社会を対象として合意された目標です。しかし、具体的な活動の定義にも違いはありますが、共通している部分も数多く存在します。社会問題の解決や持続的な社会の構築などです。ESGへの取り組みがSDGsの目標達成にもつながるため、非常に類似した関連性があるといえます。


ESG投資のメリット

ESG投資は企業にとって大きなメリットがあります。安定的なリターンと社会的信用の向上です。2つのメリットを得られると長期間の利益が期待できるため、持続的な経営を実現できます。末永く企業を運営するためには欠かせない要素ともいえるでしょう。それぞれのメリットを以下でくわしくご紹介します。

安定的なリターン

ESGは世界的な関心も高まっており、今後も市場拡大が期待できる分野です。そのため、投資する企業の取り組みが適切に評価されれば、長期安定的な資産運用が望めます。また、ESGに取り組む企業は社会問題や環境問題などの対外的な課題だけでなく、社内的な課題にも積極的です。コンプライアンスなどのガバナンス面でも健全性が高く、不祥事などのリスクが低いため長期的な投資にはうってつけといえます。低リスクな企業であれば、投資家からの資金調達も進めやすくなるため、安定的なリターンが期待できるでしょう。

社会的信用の向上

ESG投資により社会的信用の向上も見込めます。社会問題の解決に自社も積極的に取り組んでいるとアピールできるからです。ESG投資は社会問題解決のサポートともいえます。資金を投資して、貧困問題や環境問題の解決に携われば、企業の信用も高まり社会的信用も向上します。自社の信用が高まれば業績の向上も期待でき、さらなるESG投資で社会貢献が実現できるでしょう。


まとめ

ESG投資とは、世界的な課題を解決する活動の一部です。積極的に取り組むことで社会貢献できるだけでなく、自社の価値を高める効果も期待できます。より良い社会を構築し、自社の利益にもつながるESG投資。さっそく始めてみてはいかがでしょうか。


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