秘書検定とは?社員研修に活用する企業も

2022年08月30日 / 最終更新日 : 2022年07月12日

履歴書に「秘書検定〇級」などと書かれているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。

秘書関連の資格を持っていることは分かりますが、実際にどのようなスキルがあるといえるのかご存知でしょうか?

秘書検定は秘書になりたい人の為だけのものではなく、社会人全般に求められる一般常識を問う試験です。

秘書検定を保有していることで、企業側は何がわかるのか、詳しくご紹介します。




 

秘書検定とは

秘書検定は、公益財団法人 実務技能検定協会が実施する検定試験合格によって取得できる資格です。

 

秘書検定試験では、社会に出て働く人なら誰でも備えておきたい基本的な常識や、相手に「感じがよい」と思ってもらえるには、どのようなふるまいが必要かという問題が出題されます。

秘書検定を持っているなら、一般的な常識を持っている人物だと考えることができるでしょう。

 

3級から1級までの階級がありますが、準1級と1級では筆記試験に加えて面接試験も行われます。

筆記試験だけでは「感じがよい」という印象を測ることが難しい部分を、面接試験で評価するのです。

秘書検定準1級、1級を持っていれば、「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」などが人に与える印象についても十分理解していると言えるでしょう。

 

なお、各階級の合格率は以下の通りです。

  • 3級(合格率69.7%):基本的な職場常識を問われる。秘書としてどのような行動をすれば感じが良いか、基本部分が身についている。受験者は高校生が多い。
  • 2級(合格率58.5%):感じの良さだけでなく、仕事の優先順位など効率の良い仕事の仕方が問われる。就職を意識した大学生、社会人の受験者も多い。
  • 準1級(合格率41.7%):上司や後輩からの相談を受けたとき、物事をどう判断、対応するかが問われ、人柄や表現力が求められる。筆記試験合格後、面接試験あり。受験生は大学生、社会人がほぼ同数。
  • 1級(合格率34%):上司が携わっている仕事を理解し判断する力、上司の行動の先を読んでサポートする力が問われる。筆記試験合格後、面接試験あり。現役秘書や社会人の受験が多い。

※合格率はビジネス系検定 秘書検定受験者状況より参照。第125回の結果。




 

秘書検定は学生にも人気がある

秘書検定を持っていれば就職に有利と言われていることから、大学生にも人気の資格です。

 

社会人としての常識を学ぶことができるうえ、面接試験もある準1級と1級であれば就職面接の練習にもなるためです。

 

もちろん秘書検定を持っているかどうかのみで、その人の能力を判断することはできません。

 

しかし、準1級、1級を持っているなら、より実践的な判断力、行動力を持っていると考えられ、書類選考で参考になります。




 

社内研修としての秘書検定

「秘書検定」という名称ではありますが、秘書を目指す人のためだけの資格というわけではありません。

先ほども書きましたが、秘書検定では一般常識とともに、“相手に「感じがよい」という印象を与えられる人かどうか”が問われます。

一般常識も感じの良さも、どのような職種でも求められるものですので、社内研修として秘書検定を取り入れるのもおすすめです。

 

実際多くの企業で、秘書検定取得が社内の新人教育などで取り入れられています。

 

秘書検定取得のための学習用テキストは市販されており、講師派遣を請け負っている資格スクールもあります。

 

資格取得のための学習を通じて、社員のマナーアップを目指してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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