イノベーションとは?5つの種類やイノベーションのジレンマを解説

2023年06月05日 / 最終更新日 : 2023年05月17日

イノベーションとは「革新」を意味する言葉です。企業にとって重要な、生産性や利益率の向上に欠かせません。本記事では、さまざまな考え方のあるイノベーションについてご紹介していきます。




 

イノベーションとは

イノベーションとはオーストリアの経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターが定義した言葉です。簡単に説明すると「今までとは違う方法で新しいものを生みだすこと」となります。

 

ヨーゼフ・シュンペーターが分類したイノベーションは以下の5種類です。

 

  1. プロダクト・イノベーション
  2. プロセス・イノベーション
  3. マーケット・イノベーション
  4. サプライチェーン・イノベーション
  5. オーガニゼーション・イノベーション

 

以下で内容をご紹介していきます。

プロダクト・イノベーション

新たな製品やサービスを開発するイノベーションです。例としては、PCやスマートフォンが分かりやすいでしょう。新しい製品の提供により、市場に新しい価値を生みだします。

プロセス・イノベーション

新たな生産方法や流通経路を導入するイノベーションです。新たな設備やシステムの導入などが該当します。プロセス・イノベーションにより期待できる効果が、生産性の向上です。新たな設備により作業や管理のコストを抑え、業務改善が望めます。

マーケット・イノベーション

新たな市場を開拓するイノベーションです。異業種への参入や新規顧客の獲得を意味します。異業種への参入は負け戦ではありません。培ってきた技術を新たな業種へと展開すると、顧客の潜在的な需要や新たな需要を獲得できます。

サプライチェーン・イノベーション

原材料や材料の調達方法を改善するイノベーションです。新たな仕入れ先や運搬方法により、生産力や利益率を高めます。自社生成により材料を確保したり、仲介業者を選別したりする方法です。

オーガニゼーション・イノベーション

組織を改革するイノベーションです。これまでの4つのイノベーションを実現するために必要なイノベーションともいえます。組織が凝り固まった体制ではイノベーションも実現できません。上司の指示によるトップダウン型から、現場からアイディアがあがるボトムアップ型への変更などができると良いでしょう。




 

イノベーションのジレンマとは

イノベーションのジレンマとはイノベーションによる弊害を意味します。

 

たとえば、大企業の業績が良い理由は、製品や生産方法の改善を持続してきたからです。積み上げた実績があると、既存の製品や生産方法を簡単には変更できません。

 

そのため、新たな参入者のイノベーションに対応できなくなってしまいます。他者のイノベーションに対応できなくなってしまう状況がイノベーションのジレンマです。

 

イノベーションのジレンマを提唱するクレイトン・クリステンセンは、イノベーションを2つに大別できると考えています。

 

持続的イノベーションと破壊的イノベーションです。

 

以下で2つの違いをご紹介します。

持続的イノベーション

機能やサービス、技術などを改善する方法です。既存の製品や考え方を基礎として、市場のニーズに応じて価値を高めます。自動車を例にすると、低燃費な車の開発などです。

破壊的イノベーション

これまでの常識を打ち壊し、新たな価値を生みだす方法です。市場での競争が激しくなると過剰サービスが増加します。不要な機能の追加などです。過剰サービスが増えると、価格が高騰し顧客が離れてしまう危険性もあります。

 

そのため、破壊的イノベーションにより新たな価値を生みだして顧客離れを防がなければいけません。自動車を例にすると、ガソリンを使わない電気自動車の開発などが挙げられます。




 

まとめ

イノベーションにはさまざまな考え方が存在します。企業の状況によって必要なイノベーションは異なるでしょう。顧客のニーズや時代の変化にうまく対応しなければ、大きな損失へと繋がりかねません。正しく理解し、企業の大きな成長へと繋がるイノベーションに取り組んでみてください。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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