意思決定会計とは?3種類の意思決定や差額収益分析について解説

2021年06月10日 / 最終更新日 : 2021年05月31日

企業が意思決定を行う際に、必ず参照するものは何でしょうか?多くの経営者は、自社の会計を参照するでしょう。企業の意思決定において、会計は非常に重要な要素です。今回は、意思決定に利用される会計、「意思決定会計」について解説していきます。


意思決定会計とは

意思決定会計という言葉は、管理会計の一要素として理解されており、より大きな利益を出すために必要なプロセスの一つです。管理会計は、自社の成績をより効果的に経営に活かすために最適化された会計のことをいい、基本的に内部で処理を行うために作られるものです。


意思決定会計の3つの種類

意思決定会計には、重要度別に3つの種類が考えられています。重要度の高いものから、それぞれ順番に解説していきます。

1.戦略的意思決定

戦略的意思決定は、構造的意思決定とも呼ばれ、企業の経営方針を大きく左右する意思決定です。主に経営者や取締役などの役員クラスが行います。

例えば、新規出店や海外進出、M&Aに関する意思決定など、その企業に大きく影響を与える意思決定です。

これらを判断する際に、会計、とりわけ管理会計は非常に重要な役割を持ちます。財務会計、税務会計では、画一的なフォーマットで記載される分、情報が抽象的になり、正確な意思決定が行えなかったり、誤った意思決定をするリスクが高まります。

2.管理的意思決定

管理的意思決定は、部長や課長などの中間管理職がメインで行われる意思決定です。自分たちの管理する部門において、戦略的意思決定を実現するための人員配置やスケジュール、優先順位に関する意思決定が中心です。

意思決定に際しては、部門別管理会計や、本支店会計などが利用されるケースが比較的多めです。

3.業務的意思決定

業務的意思決定は、戦術的意思決定とも呼ばれ、現場レベルで行われる意思決定です。頻度としては、3種類の意思決定の中で最も多くなります。

日ごとや週ごとなど、より短いスパンの損益から改善アクションを決めたり、従業員のシフト管理などを行っていきます。

差額収益分析

意思決定会計で用いられる手法の1つに、差額収益分析というものがあります。差額収益分析は、2つの案A,Bのそれぞれを選択した時、収益にどれくらいの差額が出るのかを分析するものです。この分析では、「差額収益」「差額原価」「埋没原価」の3つの概念を使用します。

差額収益

差額収益は、異なる案A,Bを選択した際の収益の差額を示します。

差額原価

差額原価は、異なる案A,Bを選択した際の原価の差額を示します。

埋没原価

埋没原価は、異なる案A,Bのどちらを選んだとしても変化がない原価を示します。


まとめ

今回は、意思決定会計について解説してきました。意思決定会計には3つの異なる段階の種類があることや、意思決定会計に使用されることの多い、差額収益分析を構成する3つの概念についての説明も行いました。

実際に意思決定会計を用いる際は、どの段階の意思決定をするのかを明確にし、それぞれの段階に合った管理会計を用いつつ、差額収益分析などの有効な手段を用いて、より効果的な意思決定をしていきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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