管理会計のエキスパート!管理会計に特化した資格について解説

2020年12月20日 / 最終更新日 : 2020年10月08日

経理から経営への橋渡しをする分野として、管理会計があります。
本記事では、管理会計に必要なスキル、知識を網羅的に学ぶことができる、管理会計に特化した資格について解説していきます。


管理会計とは

管理会計は、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作るための財務会計とは異なり、社内における経営的判断や、細かい予実管理、部門管理、原価計算等、幅広い経営指標ニーズに応えるための会計として成立してきた会計手法です。

そのため、画一的なフォーマットはなく、適した形式も、各企業によって様々です。

そんな管理会計にも、受験することのできる資格試験制度があります。
管理会計は、その特性上、独学のみだと偏った知識、スキルとなってしまうケースが多いため、管理会計全般について正しい知識を網羅的に勉強したい場合、本記事で紹介する資格試験に挑戦してみるのも良いかもしれません。


管理会計特化の資格

管理会計の資格試験は、大きく分けて2段階になっています。第1段階である「管理会計検定」と、第2段階である「認定管理会計士」について、それぞれどのような特徴の試験なのかを解説していきます。

第1段階:管理会計検定

まずは「管理会計検定」について解説します。本検定は、日本管理会計教育協会(JEIMA)が実施している、日本で管理会計に特化した唯一の検定試験となります。

「管理会計検定」には1級と2級があります。2級は管理会計に関する基礎的内容が中心で、Web受験となっています。合格率は80%前後なので、初めて検定試験に取り組まれる方でも、比較的チャレンジしやすい難易度ということができるでしょう。
試験は全て選択式で、合格ラインは正解率75%以上となっています。

1級は、2級の内容に実践的な内容が追加されており、会場受験となっていましたが、現在は一時的に在宅デジタル受験という形が取られています。難易度は比較的高めで、合格率は30%前後となっており、2級と比べるとグンと落ちています。

試験は選択式のほか、記述式も追加され、合格ラインは、選択式と記述式それぞれで正解率75%以上となっているため、総合正解率として75%以上であっても、どちらか一方の正解率が75%未満となってしまった場合は、不合格となってしまう厳しい試験ということができます。

第2段階:認定管理会計士

次に「認定管理会計士」について解説します。本資格を第2段階と表記したのには、理由があります。それは、受験資格として、管理会計検定の1級に合格している必要があるからです。
こちらの資格試験も、日本管理会計教育協会(JEIMA)が実施していることから、管理会計検定の1級の上位に位置する資格、という認識で問題ないでしょう。
こちらは、管理会計検定よりも更に専門的な知識と実践力が求められる試験で、論述問題や面接もあり、合格率も15%前後という、かなりの難関資格です。
合格ラインに明確な基準はなく、論述と後述によって実質的に評価されることとなっています。


まとめ

管理会計資格の勉強をすることによって、社内の財務状態や経営成績について、表面的な数字だけでなく、より詳細に実態を把握することができ、経営判断に有用なスキルとすることができます。
いきなり認定管理会計士になることはできませんが、まずは管理会計について網羅的知識を身に着ける意味でも、管理会計検定2級に挑戦してみることをおすすめします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。



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