ロジカルシンキングとは、メリットや実践方法について解説

2024年05月30日 / 最終更新日 : 2024年04月02日

ロジカルシンキングは、経営者はもちろん、すべてのビジネスパーソンにとって非常に重要な能力と言っても過言ではありません。意思決定や問題解決において、論理的かつ合理的な思考が求められます。しかし、忙しい経営者、ビジネスパーソンにとっては、日常の業務に追われている中でそれを実践することは容易ではありません。

 

そこで、本記事ではロジカルシンキングについて解説していきます。まずは、ロジカルシンキングの基本的な概念から始め、具体的な方法を紹介します。経営者の皆様にとって、ロジカルシンキングがどれだけ重要かを理解していただき、実践するための手助けとなれば幸いです。



 

ロジカルシンキングとは何か?

 

ロジカルシンキングは、論理的思考や分析的思考とも呼ばれ、問題解決や意思決定において論理的な手法を用いて考えることです。これは、感情や主観的な意見に左右されずに客観的に物事を捉えることができるため、経営者やビジネスパーソンにとって非常に重要なスキルとなります。例えば、新たな事業展開や投資の判断においては、十分なデータ分析やリスク評価が欠かせません。ロジカルシンキングを駆使することで、判断の根拠が明確になり、より自信を持って経営に取り組むことができるでしょう。



 

ロジカルシンキングのメリット

 

ロジカルシンキングを駆使することで、以下のようなメリットが得られます。

 

1.問題解決能力の向上

ロジカルシンキングを行うことで、複雑な問題に対しても論理的にアプローチすることができます。問題の本質を見極め、適切な解決策を導き出すことができるため、迅速かつ効果的な問題解決が可能となります。

 

2.問題予防の能力の向上

ロジカルシンキングは、問題を未然に防ぐことも可能にします。経営者は、ビジネスにおいて予期せぬ問題やトラブルに直面することがありますが、ロジカルシンキングを駆使することで、問題の根本的な原因を特定し、解決策を見つけることができます。さらに、論理的な思考を持つことで、将来の問題を予測し、事前に対策を講じることも可能です。

 

3.意思決定の質の向上

ロジカルシンキングを用いることで、感情や個人の意見に左右されずに意思決定を行うことができます。客観的なデータや事実に基づいて判断するため、より合理的な意思決定ができるようになります。

 

4.コミュニケーション能力の向上

ロジカルシンキングは、論理的に考える力を養うだけでなく、論理的な説明や議論ができるようになるため、コミュニケーション能力の向上にも繋がります。他者への意見の伝え方や論理的な議論の展開方法を学ぶことで、経営者としてのリーダーシップを発揮することができます。



 

ロジカルシンキングの基本的な手法

 

ロジカルシンキングには、いくつかの基本的な手法があります。

 

1.問題の分析

まずは、問題を客観的に分析し、その要因や背景を理解することが重要です。問題の本質を明確にするために、5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)という質問を使って情報を整理しましょう。

 

2.前提条件の明示

ロジカルシンキングでは、論理の鎖を正確に組み立てるために、前提条件を明示することが重要です。前提条件が明確でないと、思考の過程で誤った結論に至る可能性があるため、注意が必要です。

 

3.論理的な思考フレームワークの使用

論理的な思考をサポートするために、フレームワークを使用することが有効です。代表的なフレームワークには、SWOT分析やPDCAサイクルなどがあります。これらのフレームワークを活用することで、より論理的な思考が可能となります。

 

4.解決策の構築

問題解決や意思決定のために、複数の解決策を検討しましょう。それぞれの解決策の利点や欠点を比較し、最適な解決策を見つけ出すことが目標です。

 

5.解決策の実行と評価

最後に、選択した解決策を実行し、その結果を評価します。解決策が期待通りの結果をもたらしたかどうかを確認し、必要に応じて再評価や改善を行いましょう。

 

ロジカルシンキングでは、仮説の立案や検証も重要なステップです。仮説を立てることで、解決策の方向性を明確にし、論理的な手順で検証することで、より信頼性の高い結論を導くことができます。また、適切な文脈での論理的な議論も重要です。他の人々との意見交換やディスカッションを通じて、新たな視点やアイデアを得ることができます。



 

ロジカルシンキングを習慣化するには

 

ロジカルシンキングを習慣化するためには、日常的なトレーニングが必要です。論理的思考のスキルを磨くためには、日々の仕事のなかで上記の手法を繰り返し行うことが重要です。また、自己反省や振り返りを行うことで、自分の思考プロセスを改善することができます。



 

まとめ

 

ロジカルシンキングは、ビジネスパーソンにとって重要なスキルです。問題解決や意思決定において、客観的な視点で物事を捉えることができるため、より効果的な思考や意思決定が可能となります。ロジカルシンキングの手法や実践方法を学び、日常の活動に活かしていきましょう。


経営者の想いに寄り添った伴走型支援

当社は複雑化する経営課題を解消するための対策について経営者の想いに寄り添い、経営者の傍らで一緒に考え、そして励まし成長し合いながら共に走り続ける中小企業経営者の良き伴走者となります。
中小企業に即した現実的な経営支援を行っております。こちらからお気軽にご相談ください。
ウィルリンクス中小企業診断士事務所(経済産業省認定 経営革新等支援機関)