パレート分析の有効な活用方法

2021年09月10日 / 最終更新日 : 2021年08月30日

『業績不振の原因を分析したい』『ミスを減らしたい』『離職率を低下させたい』など仕事をしていく上で改善していきたいことやお困りのことはありませんか?
変えていきたいとお考えなのに何から手を付けたらよいか分からない、問題点が分からないと言ったお悩みを抱えている方は少なくないと思います。
本記事では『パレート分析』という手法を用いた問題の解決策をご紹介いたします。パレート分析を活用すれば問題の発見と解決のための道筋が見えてくるでしょう。


パレート分析とは?

まずはパレートの法則についてご説明させていただきます。パレートの法則とは『全体の2割の要素が、全体の8割の数値を占めている』という法則のことです。8割の要素を占める2割の要素に焦点を当てることで何が大きな影響を与えているかを知ることができ、効率的に問題を解決できると考えられています。

パレート分析では数値の大きい順に左から配列した”棒グラフ”と、数値の推移が分かる累積比率(%)を表す”折れ線グラフ”を併用した『パレート図』が分析に用いられます。累積比率とは、『対象+対象より左の棒の長さの合計』に対する『全ての棒の長さの合計』に対する割合のことを表します。この2つのグラフを組み合わせた図を見れば、問題点が可視化されるようになっています。


パレート図の作り方

ではここで例を用いてパレート図の作り方と活用方法をご説明いたします。例えばこの記事をお読みくださっているあなたがECサイトの管理者だったとします。ECサイト運営を初めて1年経ちましたが、メールや電話によるお問い合わせが多くその対応にいつも追われている状況です。お問い合わせの多さはサイトの使いにくさに原因があるようですが、具体的な課題が見えてきません。そこでパレート図を用いて、問題を分析してみることにしました。

まずお問い合わせ内容別に件数を集計します。その隣に累積件数、累積比率(%)を入力すればこの表は完成です。累積比率(%)の最下段が100%になっていれば正常に算出できている証となりますのでご参考ください。

パレート図はExcelのグラフ機能を利用すれば簡単に作成可能です。パレート図で可視化することによって、問題点を効率的に発見することができます。
以下の図を見ますと、お問い合わせ件数の大多数を占めるものが全体に占める割合が明らかです。

ECサイトの場合ですと、お問い合わせ件数を減らすためにどういった対策を取るべきかを探っていくことが重要です。注文キャンセル方法をはじめ、お問い合わせ項目全体を見るとサイトの使用感に問題があることが分かります。『よくある質問』などのページを設け、顧客の疑問点を解消し使いやすいサイトに改良していくことや、サイトの配置の見直しなどを行っていく必要があります。


まとめ

パレート分析を活用することで、課題の大部分を占める要素が全体で占める割合が一目瞭然となります。大部分を占める要素にのみ焦点を当てるのではなく、全体を把握しながら課題解決における最適解を探っていくことが大切です。

留意していただきたいのは、パレート分析があくまで課題を発見するための手段だということです。パレート図によって問題点を発見した後は、課題解決のために行うべきことを優先順位に従い実行に移していきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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