書評「無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語」

2021年06月15日 / 最終更新日 : 2021年06月02日

中小企業診断士の山田盛史です。
先日、書籍「無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語」を読みました。
この本は「りらくる」の創業者である竹之内教博氏が、「りらくる」での成功や自身のビジネスに対する考え方について書かれています。

内容は共感する部分が多く、再現性も高く様々なビジネスに通じる考え方であると感じました。
今回は書評「無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語」について書きます。


創業から7年で600店舗以上の拡大

「りらくる」は創業から7年で600店舗以上の拡大という凄まじい成長を遂げています。
一般に急拡大において課題となるのは人繰りと資金繰りです。
急成長するなかで、どのように人を活用したのか、資金繰りをどのようにしたのか、具体的な内容が書かれています。

そのような実事業の取り組みを通して、竹之内氏のビジネスに関する考え方がよく理解できます。


ビジネスにおける考え方

特に共感した成功の思考は以下の点です。

1.成功しているものを真似ること

成功しているものを真似ることの重要性が書かれています。
すでに成功しているものを真似ることは、非常に重要であると感じます。
世の中のビジネスは、新しく見えても類似のビジネスがあり、それらの組み合わせによって成り立っている事でほとんどです。
真似るといっても、なぜ上手くいっているかをよく分析して、徹底的に真似ることが重要であると感じました。

2.スモールスタート

「りらくる」の創業時は、まずは実験的に小さくスタートさせたといいます。
初期段階では、失敗する恐れもあるため、リスクを減らすためにスモールスタートすることが重要という事です。
弊社のようなコンサル業やIT関連の受託サービスなどは、仕入れもなく元手がかからないので、スモールスタートができます。
パソコンとプリンター、スマホ、名刺があれば起業できます。
私も起業時は名刺を作ったくらいで、初期費用はほぼ掛かっていません。

大きな借り入れをして事業をスタートするのはリスクが高いので、まずはできる限りスモールスタートを行うことを基本として、自社のサービスや商品がマーケットにフィットすることをある程度確認できた後に資金調達をして拡大させるのが良いと思います。

しかし、創業相談などを受けていると、テストマーケティングなどもあまりしない中で、大きな投資をして創業する計画をお持ちの方も多いです。
事業立ち上げはスモールスタートすることが重要であることを改めて感じました。

3.10割ではなく、8割を求める

他店舗展開や拡大を行う上で、重要な考え方であり、弊社も今後実践していくべき考え方です。
弊社のようなコンサル業は属人化してしまう部分が非常に多いので、拡大させていくためには標準化、仕組み化が重要になってきます。
弊社も組織化や業務の標準化を進めていく段階であり、この考え方は非常に参考になりました。
「10割ではなく、8割で良いと割り切る」という思い切りを意識して今後の展開を考えたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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