リスクマネジメントとは?リスクの種類やマネジメント方法について解説
2023年06月20日 / 最終更新日 : 2023年05月17日リスクマネジメントは企業の成長に欠かせない取り組みです。リスクを放置してしまうと、思いもよらない大きな損害へと発展する危険性もあります。本記事では、リスクマネジメントを理解するために必要な、リスクの種類やマネジメント方法をご紹介します。
リスクマネジメントとは
リスクマネジメントとは、企業が対面する危険性(リスク)を管理(マネジメント)する取り組みです。危険性を回避したり損害を軽減したりする効果が期待できます。企業が直面するリスクは、倒産をまねくほどの損害にもつながりかねません。リスクマネジメントにより、適切にリスクと向き合う姿勢が重要です。
リスクの種類
一般的に、リスクは2種類に分類されます。純粋リスクと投機的リスクの2種類です。2つの違いを以下でご紹介します。
純粋リスク
損害や損失などの不利益だけを受けるリスクです。例として、災害などの事故や情報漏洩などの人的ミスが挙げられます。リスクマネジメントの観点としては、事態の発生や損害の発生を防止する取り組みが重要です。
投機的リスク
損失だけでなく、利益を得られる可能性も含むリスクです。具体的には、投資や市場開拓などが挙げられます。企業の成長には利益の獲得が不可欠です。そのため、損失を抑えて利益を高める取り組みが求められます。
リスクマネジメントの方法
リスクマネジメントは5つの項目を順番に実行していきます。具体的な項目は以下の5段階です。
- リスクの特定
- リスクの分析
- リスクの評価
- リスクへの対応
- 対応の改善
各段階の内容をご紹介していきます。
リスクの特定
予測されるすべてのリスクを洗い出す取り組みです。小さなリスクでも大きな損害へとつながる危険性があるため、あらゆるリスクを明らかにしなければいけません。役職や部署にとらわれず、さまざまなリスクを特定できれば、企業の損失を最小限に抑えられるでしょう。
リスクの分析
特定したリスクを分析する取り組みです。リスクが発生する確率と、損害の大きさをリスクごとに判断します。リスクマトリクスを活用して影響力を判断する方法が一般的です。
リスクの評価
分析したリスクに優先順位を定める取り組みです。すべてのリスクを同時には対処できません。そのため、重要度の高いリスクから順番に対処する必要があります。分析により判明した影響力を基準として、企業の状況に応じて優先順位を判断しましょう。
リスクへの対応
評価したリスクに対して対応策を講じる取り組みです。具体的な対応方法には以下の4つがあると考えられます。
リスク回避:事業の中止など、リスクの原因そのものを取り除く方法
リスク軽減:事業の縮小など、損失の影響を抑えるための対策をたてる方法
リスク移転:損害保険の加入など、リスクを他者へとゆだねる方法
リスク保有:損失が極めて小さい場合など、自社でリスクを受け入れる方法
リスクによって対応方法が異なるため、どの対策を実行するべきか、充分に検討しなければいけません。
対応の改善
実施した対応を改善する取り組みです。リスクへの対策は、1度実施しただけでは完了しません。リスクは再び発生する可能性もあるからです。そのため、定期的にモニタリングやレビューを実施して、持続的に取り組む必要があります。
まとめ
リスクマネジメントは、企業の損害を回避するための重要な取り組みです。不要な損失を避け、スムーズな企業の成長には必要不可欠ともいえます。2つのリスクと5つのマネジメントを理解し、適切なリスク管理に取り組みましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
——————————————————-
▼経営者の想いに寄り添った伴走型支援
当社は複雑化する経営課題を解消するための対策について経営者の想いに寄り添い、
経営者の傍らで一緒に考え、そして励まし成長し合いながら共に走り続ける
中小企業経営者の良き伴走者となります。
中小企業に即した現実的な経営支援を行っております。
こちらからお気軽にご相談ください。
株式会社ウィルリンクス/ウィルリンクス中小企業診断士事務所
(経済産業省認定 経営革新等支援機関)
https://will-links.jp/
経営者の想いに寄り添った伴走型支援
当社は複雑化する経営課題を解消するための対策について経営者の想いに寄り添い、経営者の傍らで一緒に考え、そして励まし成長し合いながら共に走り続ける中小企業経営者の良き伴走者となります。
中小企業に即した現実的な経営支援を行っております。こちらからお気軽にご相談ください。
ウィルリンクス中小企業診断士事務所(経済産業省認定 経営革新等支援機関)