創業融資とは?概要や融資の種類について詳しく解説

2022年09月25日 / 最終更新日 : 2022年08月05日

独立や起業をする際、融資を得たくても実績がないため、一般的には創業時に融資を受けるのはハードルが高いとされています。

 

そこで本記事では、起業時でも融資を受けられる「創業融資」の概要と具体的な創業融資の種類について解説していきます。




 

創業融資とは

創業融資というのは、その名前の通り、新たに事業を開始する経営者や事業者が必要とする初期運転資金を融資する制度のことです。

 

業種によっては、開業時に仕入れや様々な準備費用、人件費など多くの資金が必要になる場合があります。こうした費用を自己資金で賄えれば良いのですが、なかなか難しい場合もあるでしょう。そういった場合に、外部の金融機関などから資金を調達して開業費用に充てることも多くあります。

 

創業融資は、一般的には国や地方公共団体が提供する創業者向けの融資制度のことを指します。

国の場合は、日本金融政策公庫が提供する「新創業融資制度」、地方公共団体の場合は、各都道府県や市町村が提供する「制度融資」が創業融資にあたります(このあと詳しく説明します)。




 

創業融資の種類

創業融資には、「国(日本政策金融公庫)」と「都道府県・市町村」で大きく2種類あります。

 

  • 国(日本政策金融公庫):新創業融資制度
  • 都道府県・市町村:制度融資
新創業融資制度(日本政策金融公庫)

国(日本政策金融公庫)が提供する創業融資で、創業前や創業直後の事業者が無担保・無保証で利用可能です。

利用条件として、創業要件や自己資金要件などの条件を満たす必要があります。

 

申込から実際の融資が下りるまで1ヶ月程度とスピーディーなのが特徴で、国が起業家支援のために行っている制度のため、自己資金の条件も緩いです。




 

制度融資(都道府県・市町村)

都道府県・市町村が提供する創業融資で、地方自治体が各地域の信用保証協会や金融機関と連携して運営している創業融資制度のことです。金融機関、保証協会、自治体が三位一体となり、起業家をバックアップするような仕組みです。

 

制度融資では、起業家が返済できなくなった場合に保険協会が代わりに金融機関に返済することを約束することで、融資しやすい環境を作っています。




 

創業融資を使うメリット

創業融資を使うことのメリットは、次の2点です。

 

  • 創業時でも借りやすい
  • 一般の金融機関で融資を受けるよりも利息が安い

 

順番に解説します。

創業時でも借りやすい

創業融資は、まさに創業者のための融資制度です。創業直後の場合実績がないため、一般的には融資を受けるのは難しいのですが、創業融資は創業時の事業を対象にした融資制度であるため、創業直後であっても融資を受けやすい環境になっています。

一般の金融機関で融資を受けるよりも利息が安い

一般の金融機関で融資を受ける際の金利は、融資先がどれだけ信用できるか(信用力)によって変動します。創業間もない場合、信用力としては低い状態のため、金利が引き上げられる場合が多く、支払う利息も高くなります。その一方で、創業融資は創業者を支援する目的で貸し出されるため、金利が低く設定され、支払う利息も安くなるメリットがあります。




 

まとめ

以上、創業融資について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

 

創業間もない起業家にとって強い味方になるような制度のため、創業融資を使えそうな場合は、ぜひ利用を検討してみてくださいね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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