「チームビルディング」は企業の組織力を高める手法の1つです。従業員の円滑なコミュニケーションや、モチベーションを高める効果が注目されています。
本記事では、チームビルディングの目的や過程などの基礎知識についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、目標達成のためにチームを活性化する取り組みです。各人が持つスキルや経験を最大限に発揮できるよう、研修やゲームを取り入れて活性化をうながします。

期待できる効果は組織力の向上です。取り組みを通じてメンバー同士の接触機会が増え、コミュニケーションの円滑化が望めます。

目標達成に必要な「ビジョンの共有」や「スキルや経験の伝達」がスムーズに実現できるため、パフォーマンス向上に効果的です。

チームビルディングの目的

チームビルディング最大の目的は、組織力向上による目標達成です。組織力向上にはさまざまな要素が含まれており、各要素を育てて組織力を高めます。代表的な要素が以下の3つです。

• 若手社員の育成
• 中堅社員の育成
• マインドセットの育成

具体的な内容をみていきましょう。

若手社員の育成

若手社員は、会社のビジョンやお互いの考え方を十分に認識できていない傾向があります。

他者との関わりが少なければ、自身の存在意義に疑問を感じてしまうかもしれません。

チームビルディングによる積極的なコミュニケーションをうながして、これらの課題を解決する目的があります。

中堅社員の育成

中堅社員には部下や後輩のマネジメント能力が必要です。チーム内で指導者としての立ち振舞いを学び、管理職としての行動を実践的に習得してもらう目的があります。

マインドセットの育成

マインドセットとは無意識に考える思考のクセや思い込みなどを意味します。

目標が同じであっても、過程がバラバラだと効率的な目標達成は実現できません。定期的な研修などにより、メンバーの思考を適切に導く目的もあります。

チームビルディングのプロセス

目標を達成するためには、さまざまな過程を進まなければいけません。チームビルディングにおける過程では、5段階に分別された「タックマンモデル」の考え方がよく用いられます。

分別された各段階は以下の5つです。

• 形成期
• 混乱期
• 統一期
• 機能期
• 散会期

各段階の内容を見ていきましょう。

形成期

チームができたばかりで、目標の共有やコミュニケーションもできていない段階です。リーダーとなる人が主導し、目的や目標を示して相互理解を深める必要があります。

混乱期

目的を理解して、メンバーの意見が対立する段階です。相互理解が進み遠慮がなくなるため、異なる主張が対立します。しかし、対立は目的達成には欠かせない過程です。質の高い目標達成に向けて、恐れずに議論を重ねる必要があります。

統一期

各人の意見が整理されチームがまとまる段階です。自身の役割やメンバーの能力を把握でき、議論がスムーズに進行できます。

一方で、メンバーの意見が誤った方向に進んでしまう危険性も否定できません。リーダーは正しい方向へと導く指導力も求められます。

機能期

チームとして最も成果をあげられる段階です。メンバーが自発的に行動し、互いをサポートして効果的に成果をあげられます。機能期では、リーダーから細かな指示をせず、メンバーの個性を最大限に発揮できる配慮が必要です。

散会期

目標を達成しチームの役割が終了する段階です。チームで得た経験を元に、次の課題へと取り組んでいきます。リーダーは指示や助言ではなく、メンバーの満足感を高めるための雰囲気づくりに努めなければなりません。

まとめ

チームビルディングにより従業員の能力やモチベーションは向上します。若手社員だけでなく、中堅社員にも有効な取り組みです。従業員の成長により企業の組織力も格段に高まるでしょう。

5つのプロセスを意識して、従業員の育成に積極的に取り組んでみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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