弥生会計における予算管理の方法は?手順や有用性について解説

2021年05月25日 / 最終更新日 : 2021年05月12日

会計ソフトで予算管理をしようとする時、操作に慣れていないとなかなか思うように設定ができないものです。

今回は、会計ソフトの王道である「弥生会計」で予算管理をする時の方法や手順について解説していきます。

予算管理の概要

弥生会計では、損益計算書科目ごとに月別の予算を設定すると、仕訳データから集計した実績値と比較する「予算実績対比表」を作成することができます。

今回は、シンプルにご説明するため、部門設定に関する解説は割愛します。
一期間における予算管理の流れは、以下のとおりです。

  1. 月度別の予算金額を勘定科目ごとに設定する
  2. 日常の会計処理をする
  3. 予算実績対比表を作成する

上記について、順番に見ていきましょう。


月度別の予算金額を勘定科目ごとに設定する

まずは「予算立て」のフェーズとなります。

弥生会計では、勘定科目毎に予算を入力していきます。

年ベースで予算を入力して各月に均すことも、月ベースで予算立てをしていくことも可能です。

また、「上半期と下半期」のような分け方もすることができます。

日常の会計処理をする

予算立てが終了したら、実際の取引を仕訳入力していきます。

ここでは、使用する勘定科目が、予算立てした際の勘定科目の使い方から逸脱していないかに気をつける必要があります。

予算立ての際に想定した勘定科目が、実際に仕訳を行った場合に別の科目になってしまっていると、予算が正確に算定できず、異常値として出力されてしまいます。


予算実績対比表を作成する

仕訳入力が終了したら、「予算実績対比表」を作成します。

作成するとはいっても、実際には何かをするわけではなく、予算値と実績値を自動集計し、「予算実績対比表」を出力する機能があるので、特別な作業は特に必要ありません。

予算実績対比表を出力することにより、最初に設定した予算と、実際に仕訳入力を行ったあとの実績を比較でき、そこにどれほど差異があるかを分析することによって、新たな経営判断の材料とすることができます。


予算管理の有用性

そもそも予算には、「経営が上手くいっているかを測る指標」としての機能があります。目標値ともいうことができますが、目標があると、企業はそれに引っ張られていくもので、予算立てが全くない時と、予算が明確に設定されている時とでは、組織の取り組みも変わってきます。

上記で説明してきたように、弥生会計では、予算立てと実績比較について充分な機能が備わっているため、それほど時間やコストをかけずに予算管理をしていくことが可能です。

おわりに

今回は、弥生会計で予算管理をする際の方法や手順、そして予算管理の有用性について解説してきました。

一年や半年、一ヶ月単位の予算を策定することより、その予算を達成するための具体的な目標を立てることが可能になります。

弥生会計には、上記で説明してきたように、予算を立てる上で便利な機能があり、実際に仕訳を入力して、最終的な実績と比較する際の資料もすぐに出力することができるため、予算策定のためのコストを削減して、その分を経営的判断のために使うことができます。

弥生会計の予算管理機能をうまく活用して、自社のよりよい経営を目指してみて下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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